ユーロ圏・米国の3月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2022年3月24日月曜日17時15分〜順次発表予定)
本日、ユーロ圏及び米国の3月PMI指数速報値が発表されます。2月はユーロ圏の製造業のみ予想を下回りました。これは仏・独の結果に明暗分かれた為でした。その他は欧米共に予想を上回りました。特に米国はサービス業が大きく下がっていましたが、先行きやや楽観的見方になってきています。
今回3月は欧米共に2月よりも下がる見通しになっています。2月末にロシアによるウクライナ侵攻もあり、特にユーロ圏の数値が注目されます。ユーロ圏製造業PMIでは中間値が56ですが、レンジでは50以下もありますので、50未満の結果には要注意となりそうです。
ユーロ圏3月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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(今回発表予想)2022年3月24日9時00分現在)
米国3月PMI指数予想(発表時間22時45分)
(今回予想)2022年3月24日9時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年3月をピークにして欧米はほぼ一貫して下降トレンドを形成しています。ウクライナ問題はまだ先行きの見通しが立っていないので、このまま混乱が続けば、好悪判断基準の50に近づく可能性が高まります。市場ではエネルギー高が続き、これまでのインフレ圧力が沈静化する兆しが見えない中での景気鈍化懸念ですので、今後数ヶ月の先行指標動向は重要になりそうです。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
こげ茶:50、青の矢印:3月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、赤:ゼロ
下図はユーロドルの週足チャートです。昨年3月底値からのサポートラインA(=1.2260)を切ってから、ユーロ安トレンドを継続しています。昨年6月高値の抵抗線B(=1.1380)とそこから平行に下したC(=1.0850)でトレンドを形成しています。まだ実体部分ではこのCを下抜けていません。直近は、ややユーロが買い戻しされていますが、昨日までの今週足は、はらみ陰線になっており、戻りの勢いが減じられています。
先週足の終値1.1051、今週高値1.1070辺りで上値を止められています。仮にここを越えても横抵抗線D(=1.1120)が控えています。ここを週足でクリアすればB方向への動きを開始できると思われます。下値は1.0950、1.0900〜10、そして1.0850(=C)の順にサポートあります。
(2022年3月24日11:11、1ユーロ=1.0986ドル)
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