ユーロドル上昇一服、ECB理事会控え1.10台半ばでもみ合い、(3/10夕)

10日の東京市場でユーロドルは小動き。

ユーロドル上昇一服、ECB理事会控え1.10台半ばでもみ合い、(3/10夕)

ユーロドル上昇一服、ECB理事会控え1.10台半ばでもみ合い

10日の東京市場でユーロドルは小動き。朝方1.1070レベルで取引が始まったユーロドルは、東京時間は1.1042-1.1079レンジでの小動きに終始。夕刻欧州勢参入後は、欧州株の軟調推移を受け一時1.1026まで下げたものの、すぐに買い戻され、東京時間18時30分現在は1.1052レベルで取引されています。

昨晩海外市場では、ウクライナ大統領がNATO加盟断念を示唆したことや、10日にロシア・ウクライナ・トルコ外相による三者会談が行われることから、停戦協議前進への期待感などを支援材料として、米国時間にかけて、ユーロドルは高値1.1095まで急伸しました。その後も下値は堅く、1.1070レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは昨晩の急激な上昇で、本日1.1026レベルの転換線を回復、逆に転換線は緩いサポートとなっています。水準的にはウクライナ侵攻が開始された2/24の侵攻前の高値1.1313から3/7の安値1.0806までの下落の半値戻し1.1059を達成して一旦落ち着いた形です。今晩の各種イベントの結果次第ですが、上方向のレジスタンスは同61.8%戻しの1.1120レベル、基準線の1.1150レベル等。下方向は一昨日からの上げが急だっただけに、底値からの反発の半値戻し1.0950あたりが意識されそうです。

本日は、米2月消費者物価指数が日本時間22時30分に発表されるほか、21時45分にはECB理事会の結果公表、同22時30分にラガルドECB総裁の記者会見も予定されています。前回2月3日の会合では、緩和縮小を進めるタカ派的な姿勢が示されましたが、ロシアによるウクライナ侵攻により欧州経済の不透明感が強まっています。再度ハト派的姿勢に回帰する可能性も指摘されており、ボラティリティ拡大に要警戒と言えそうです。

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