ユーロドル下げ一服、1.08台半ばから1.09台前半で底堅く推移
8日の東京市場でユーロドルは底堅く推移。朝方1.0870レベルで取引が始まったユーロドルは、東京時間は1.0849-1.0885の狭いレンジでの小動きに終始しました。
しかし、夕刻欧州勢参入後、ウクライナで「人道回廊」を使った避難が開始されたこと、EUが防衛費やエネルギー需要に対応するための大規模な債券の共同発行を計画していることが伝わると、ユーロドルは一時1.0922まで急回復しました。ただ、1.09台は売りも出て反落。東京時間19時現在は、1.0886レベルで取引されています。
(共同債発行の影響の表記を修正しました)
昨晩海外市場では、アメリカと欧州の同盟国が、ロシア産原油の輸入禁止措置について協議していることが伝わり、原油先物価格が一時1バレル130ドル超と13年8か月ぶりの高値を付けました。エネルギー価格の高止まりに伴う欧州経済のスタグフレーション懸念などが重石となり、ユーロドルは約1年9ヵ月ぶり安値となる1.0806まで急落しました。その後は、幾分持ち直し、1.0870レベルで東京時間につなぎました。
テクニカルにはユーロドルは、昨日付けた年初来安値1.0806から一旦切り返す動きです。ただ、依然として上値も重くユーロ売り地合いが続いている状況です。既に2020年安値の1.0636レベルまで下方にサポートらしいサポートはなく、依然リスクは下方向です。
序盤の欧州主要株価指数はおおむね堅調推移。今晩この後は22:30に米1月貿易収支の発表が予定されています。尚、7日に行われたロシアとウクライナによる、3度目の停戦交渉も大きな進展は見られませんでしたが、本日はこの後、フランスのマクロン大統領が、中国の習近平国家主席、ドイツのショルツ首相と電話会談を行う見込みとされています。中国の王毅外相が7日、仲裁に前向きな姿勢を示しており、仏中独の電話会談の結果にも注目が集まりそうです。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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