短期は強気。中期は下値リスクを残した状態。86円が壁となる可能性に注意。
3/1の豪州金融政策決定会議で、豪州中銀は市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.1%に据え置くことを決定しました。声明でも従来の姿勢に変化はありませんでしたが、ウクライナでの戦争が新たな不確実性の要因となっていることを示唆しました。また、3/2に発表された豪10-12月期のGDPは好調な消費がけん引して前期比+3.4%、前年同期比+4.2%と前期のマイナス成長からプラスに転じました。また、市場予想も上回りました。同じく3日に発表された豪1月の貿易収支は+128億9100万豪ドルとなり、前月から黒字幅が拡大し、市場予想も上回りました。こちらも鉄鉱石などの輸出の伸びが貢献しています。為替市場はこれら受けて対米ドル、対円で豪ドルが上昇しています。緊張が続くウクライナ情勢で為替市場はリスクオフの動きが強まっていますが、オーストラリア経済への影響は限定的と見られており、豪ドルは堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に昨年11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからも2/25の日足が上抜けています。新たな上昇トレンドに入った状態にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。日足の上値抵抗は85.00-10,85.70-80,86.00-10に、下値抵抗は84.10-20,83.80-90,83.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.89,82.54,82.31に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直週足は、4週連続陽線引けとなり、下値を切り上げています。個々の足は強いものではありませんが、昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは若干上抜けており、下値リスクが後退しています。85.80〜86.00に週足ベースで見た強い上値抵抗がありますが、86円台で越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.80-90,85.80-86.00に、下値抵抗は84.00-10,82.50-60にあります。31週、62週移動平均線は81.99と82.41に位置しており、短・中期トレンドをサポート中ですが、82.50割れで越週した場合はトレンドが変化します。
3/3現在、31週、62週移動平均線は81.99と82.41にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.03.07
A$シカゴポジション(2022年3月1日現在)
シカゴはロング1,100枚増、ショート4,600枚減で、差し引き5,700枚のネット豪ドルショート減になりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。