オーストラリアドル週報(2022年3月第1週)

豪ドルは堅調に推移しています。

オーストラリアドル週報(2022年3月第1週)

短期は強気。中期は下値リスクを残した状態。86円が壁となる可能性に注意。

3/1の豪州金融政策決定会議で、豪州中銀は市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.1%に据え置くことを決定しました。声明でも従来の姿勢に変化はありませんでしたが、ウクライナでの戦争が新たな不確実性の要因となっていることを示唆しました。また、3/2に発表された豪10-12月期のGDPは好調な消費がけん引して前期比+3.4%、前年同期比+4.2%と前期のマイナス成長からプラスに転じました。また、市場予想も上回りました。同じく3日に発表された豪1月の貿易収支は+128億9100万豪ドルとなり、前月から黒字幅が拡大し、市場予想も上回りました。こちらも鉄鉱石などの輸出の伸びが貢献しています。為替市場はこれら受けて対米ドル、対円で豪ドルが上昇しています。緊張が続くウクライナ情勢で為替市場はリスクオフの動きが強まっていますが、オーストラリア経済への影響は限定的と見られており、豪ドルは堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に昨年11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからも2/25の日足が上抜けています。新たな上昇トレンドに入った状態にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。日足の上値抵抗は85.00-10,85.70-80,86.00-10に、下値抵抗は84.10-20,83.80-90,83.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.89,82.54,82.31に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

一方直週足は、4週連続陽線引けとなり、下値を切り上げています。個々の足は強いものではありませんが、昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは若干上抜けており、下値リスクが後退しています。85.80〜86.00に週足ベースで見た強い上値抵抗がありますが、86円台で越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.80-90,85.80-86.00に、下値抵抗は84.00-10,82.50-60にあります。31週、62週移動平均線は81.99と82.41に位置しており、短・中期トレンドをサポート中ですが、82.50割れで越週した場合はトレンドが変化します。

短期は強気。中期は下値リスクを残した状態。86円が壁となる可能性に注意。

3/3現在、31週、62週移動平均線は81.99と82.41にあり短・中期トレンドをサポート中。

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