ユーロドル、反落後1.1100を挟んで膠着 (3/3夕)

3日の東京市場でユーロドルは下落後にもみあい。

ユーロドル、反落後1.1100を挟んで膠着 (3/3夕)

ユーロドル、反落後1.1100を挟んで膠着

3日の東京市場でユーロドルは下落後にもみあい。朝方1.1127レベルで取引が始まったユーロドルは、ムーディーズとフィッチがロシアの格付けを6段階引き下げてジャンク級としたことなどを受けて軟調に推移。午前中に1.11割れを示現しました。その後は1.1100を挟んで一進一退となり、東京時間17:00現在は1.1097レベルで取引されています。

昨晩海外市場では、ロシア軍のウクライナ攻撃激化の動きやEUによるロシアへの追加経済制裁の発表に、欧州時間朝方にかけてユーロドルは一時2020年5月以来の安値となる1.1058まで下落しました。しかしその後は、ロシア、ウクライナ間の第2回停戦協議開催報道等に持ち直し、1.11台を回復、一時1.1143まで急伸する場面もありました。ただ、協議の有効性や報道の信ぴょう性をめぐって情報が錯綜、1.1100を挟んで乱高下した後、結局1.1120レベルで東京時間につないでいます。昨晩は、また、パウエルFRB議長が議会証言で9月の利上げ幅0.25%を支持すると具体的数値に言及したことで、大幅利上げの懸念が後退。欧米主要株価が大きく値を戻す動きともなっています。

テクニカルにはユーロドルは、年初来安値を更新したものの、ローソク足が大きく下髭を残すとなり、下値を追う動きにはなりませんでした。ただし、前回1/28安値1.1123を割り込んだ時と同様、一気に下値を攻めるというよりは、ウクライナ情勢に一喜一憂しながら、徐々に下値を広げていく可能性は否定できず、リスクは下方向が大きそうです。
チャート上は2020年3月の直近安値1.0636から2021年1月高値1.2349までの上昇の76.4%戻し1.1040、節目の1.1000、2021年以降の下降トレンドの下限1.0967がサポート。一方、ロシアのウクライナ侵攻後の下げが急だったことから上方向は1.1224の転換線あたりまでレジスタンスが見当たりません。

序盤の欧州主要株価指数先物は軟調推移。今晩この後は21:30に前回ECB理事会議事要旨公表、22:30に米新規失業保険申請件数、23:45に米2月サービス業PMI、24:00には米2月ISM非製造業景況指数、および1月製造業受注の発表が予定されています。また、本日はパウエルFRB議長の上院での議会証言が予定されていますが、すでに昨日下院で証言していることから、昨日ほどの波乱は予想されていません。尚、本日開催されると報じられているロシア、ウクライナ間の停戦協議関連ヘッドラインは引き続き要注視です。

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ユーロドル日足

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