ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値の予想
本日、注目のユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。
前回1月は全体・コア共に予想を大きく上回り、全体では昨年8月辺りから予想中央値との乖離幅も0.5%以上になることが多くなっています。流石にコアはそこまでの大きな差はないですが、前回は0.4%の乖離がありました。下図を見ても全体とコアが大きく広がっているので、中銀予想では次第に青の全体が下がってくるとの見立てですが、依然上昇を続けていますので、まだその兆候は見えません。今回2月は全体で5.6%まで上昇する予想です。昨日発表されたドイツ2月消費者物価指数も予想通りの5.1%(前年比)になりました。前回1月分も1日早いドイツが4.9%、その後のHICP全体が5.1%でしたので、今回も予想に近い数値になりそうです。また、ECBの2022年1QのHICPコア予想は3.0%(2022年末が3.2%)ですので、今回2月数値はまだ上昇途上になります。従い、予想レンジ上限が出てもサプライズにはなり難いと思われます。来週10日にECB金融政策が開催されますので、今回のHICPコアの評価がでると思います。
今回予想
(3月2日9時現在予想)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
下図はユーロドルの週足チャートです。2020年3月底値からラインA(=1.2300)を抜けてからユーロ下落が大きくなっています。今回のユーロ安が目先どこまでの下値があるかを探ると、底値を結んだサポートB(=1.0970)が目途として出てきます。ここから平行線に上げたC(=1.1460)でユーロ安トレンドラインを形成しています。このCの起点は丁度2020年1月初高値になりました。
相場はウクライナ問題がある程度の解決(和解や停戦など)を見通せない限りはB・C間のレンジ下限方向を探る流れが継続しそうです。この途中に、月足で1.1050〜60にサポートあるので、まずここが最初のポイントになりそうです。上値はCを超えない限りユーロは弱い状態が続きます。もしCを超えても直ぐD(=1.1510)に抵抗線があるので、ここを超えてからのユーロ安トレンドでの本格的戻りになりそうです。強い抵抗線としてE(=1.2120)があります。
(3月2日11:25 1ユーロ=1.1118ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2022.03.02
ユーロドル、夕刻下げ足速め1.10台後半、1年10か月ぶり安値水準 (3/2夕)
2日の東京市場でユーロドルはじり安後に急落。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。