ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(22/3/2)

日本時間2022年3月2日19時00分に発表予定です。

ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値の予想(22/3/2)

ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値の予想

本日、注目のユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。
前回1月は全体・コア共に予想を大きく上回り、全体では昨年8月辺りから予想中央値との乖離幅も0.5%以上になることが多くなっています。流石にコアはそこまでの大きな差はないですが、前回は0.4%の乖離がありました。下図を見ても全体とコアが大きく広がっているので、中銀予想では次第に青の全体が下がってくるとの見立てですが、依然上昇を続けていますので、まだその兆候は見えません。今回2月は全体で5.6%まで上昇する予想です。昨日発表されたドイツ2月消費者物価指数も予想通りの5.1%(前年比)になりました。前回1月分も1日早いドイツが4.9%、その後のHICP全体が5.1%でしたので、今回も予想に近い数値になりそうです。また、ECBの2022年1QのHICPコア予想は3.0%(2022年末が3.2%)ですので、今回2月数値はまだ上昇途上になります。従い、予想レンジ上限が出てもサプライズにはなり難いと思われます。来週10日にECB金融政策が開催されますので、今回のHICPコアの評価がでると思います。

今回予想

今回予想

(3月2日9時現在予想)

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)

下図はユーロドルの週足チャートです。2020年3月底値からラインA(=1.2300)を抜けてからユーロ下落が大きくなっています。今回のユーロ安が目先どこまでの下値があるかを探ると、底値を結んだサポートB(=1.0970)が目途として出てきます。ここから平行線に上げたC(=1.1460)でユーロ安トレンドラインを形成しています。このCの起点は丁度2020年1月初高値になりました。
相場はウクライナ問題がある程度の解決(和解や停戦など)を見通せない限りはB・C間のレンジ下限方向を探る流れが継続しそうです。この途中に、月足で1.1050〜60にサポートあるので、まずここが最初のポイントになりそうです。上値はCを超えない限りユーロは弱い状態が続きます。もしCを超えても直ぐD(=1.1510)に抵抗線があるので、ここを超えてからのユーロ安トレンドでの本格的戻りになりそうです。強い抵抗線としてE(=1.2120)があります。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移 2枚目の画像

(3月2日11:25 1ユーロ=1.1118ドル) 

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