ユーロ・ドル:8月29日からの先週
29日は、前週末の引けの1.1197からややギャップダウンの1.1185で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、29日高値の1.1208をつけた後、欧州時間に入り、29日の安値1.1157まで下押しして推移するも、その後やや上戻して1.1188で引けました。
30日は、前日引けの1.1188で始まり、直後やや上戻して1.1192を付け、これが30日高値でした。その後、ジャクソンホールでの米当局者によるタカ派的な発言からのドル買いで、30日安値の1.1131まで下落し、その後やや上戻して1.1143で引けました。
31日は、前日引けの1.1142で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、1.1162まで上げ、欧州時間に入り、31日安値の1.1120まで下押しして推移の後、NY時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、1.1157まで上げそのまま引けました。
1日は、前日引けの1.1157で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと下降を続け、1日の安値1.1125まで下押しして推移、NY時間に入り、米経済指標が予想外に悪く、ドル売り・ユーロ買いになり、1日の高値の1.1205まで一気に上伸、そのまま1.1196で引けました。
2日は、前日引けの1.1195で始まり、米雇用統計まではその水準のまま推移するも、米雇用統計発表前後は売買が交錯、2日安値の1.1150まで下げた後は、2日の高値1.1252まで急反発でした。そして再度1.1150まで下押しして推移し1.1156で引けました。
ユーロ・ドル:9月5日からの今週
CME通貨先物ポジション状況
ポイント:8日のECB、ドラギ総裁の定例記者会見に注目。
CME通貨先物ポジション状況:8月30日時点
(8月30日) (8月23日) (8月16日)
円 63661 60316 56006
ユーロ▲81925 ▲76658 ▲92508
ポンド▲92485 ▲94978 ▲94238
シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで8月30日付けのネットのユーロの売り持ち高は前週から増加。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
11.98(-1.5)日中高値は13.90、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
ECB追加金融緩和の観測高まる
今回のECB に関しては、市場は据え置きと見る向きが多いです。
論点は
1. これからの金融緩和の方法に関して、もう手法が無いのではとの議論
2. 今までの金融緩和の効果に関して、限界なのではとの議論
3. これらを踏まえて、新たな金融緩和の可能性
4. 新たな金融緩和を行う場合のタイミング
5. 現行の量的緩和(QE)の期限が来年2017年3月であること
の5点です。
総じて、可能性の高いのは、5.なのではと想定します。
理由は、かねてから、ドラギ総裁が、現状のユーロ圏の経済指標は悪く
ECB としても、現行の量的緩和(QE)の期限がを継続する旨を述べてきているからです。
予想レンジは、1.1000~1.1350 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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