ドル円:8月29日からの先週
29日は、前週末の引けの100.52で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、29日高値の102.39を付けました。その後、欧州時間に入り、穏やかにじりじりと下降を続け、NY時間に101.82まで下押ししました。引けはやや戻して101.91でした。
30日は、前日引けの101.91で始まり、直後にやや下押しし101.73を付け、これが30日の安値でした。その後、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に30日の高値103.13をつけました。その後はやや下押しし102.95で引けました。ドル買いの背景は、好調な米国経済指標と、米長期金利の上昇です。
31日は、前日引けの102.96で始まり、パターンは30日と同じく、直後にやや下押しし102.85を付け、これが31日の安値でした。その後、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に31日の高値103.53をつけました。その後はやや下押しし103.41で引けました。
1日は、前日引けの103.41で始まり、パターンは30日31日と同じく、直後にやや下押しし103.06を付け、これが1日の安値でした。その後、上昇を続け1日の高値103.99をつけました。NY時間に入り、米経済指標が悪く103.05まで一気に失速。その後はそのまま横ばいの後、103.23で引けました。
2日は、前日引けの103.24で始まり、東京時間にじりじりと上昇を続け103.71まで上昇、そのまま横ばいで米雇用統計に入りました。
非農業部門雇用者数が予想比悪くドル類で、2日の安値102.79まで急落、その後FRB高官は発言でドル買いに転じ、一気に2日高値の104.32まで上昇、その後やや下押しして1104.02で引けました。
ドル円:9月5日からの今週
CME通貨先物ポジション状況
ポイント:20・21日の日銀の金融政策会合に注目です。
CME通貨先物ポジション状況:8月30日時点
(8月30日) (8月23日) (8月16日)
円 63661 60316 56006
ユーロ▲81925 ▲76658 ▲92508
ポンド▲92485 ▲94978 ▲94238
シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで8月30日付けのネットの円の買い持ち高はここ5週連続で増加。
直近ネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
米雇用統計の結果を踏まえたFRB高官の発言に注目
20・21日の日銀金融政策決定会合、
今から2週間の時間があるのですが、
注目すべき事は、
日銀が何をしてくるか、何かをしてくるのか、という事よりも
市場がこの2週間の時間の間に、何を、どこまで織り込むのか
これを見極めたいと思います。
市場は不透明な事を嫌います。
と同じように、基本的にサプライズも嫌います。
(基本的にというのは、サプライズには良いものと悪いものがあり、悪い方を嫌います)
不透明な時は、多くの参加者は、フラットで入るので、事実がでてからの売り買いなのですが
悪いサプライズの時は、持っているロングはショートへ、ショートはロングへ、倍返しなので
市場へ与える影響度は後者の方が大きく、それは倍の量が動くからです。
なので先ずは市場の織り込み、つまりポジションの偏りを見極めて
その次に、その偏りに加えるのか、様子を見るのかを選択するのが良いでしょう。
今回、日銀は、長短金利差を使った新しい施策を検討中とされ、織り込まれ始めています。
1月のマイナス金利導入以降、市場では長短金利差のフラット化(平坦化)が加速していて
それを問題視しているので、おそらく恣意的にイールドカーブを立たせる方法と想定します。
その目的は、民間の金融機関の収益確保のはずです。
この新方式が発表されるのか
導入された場合、市場にどう影響するのか
これを市場がどう織り込むかを今週気を付けて観察して行きます。
予想レンジは、102.50~105.80 と見ます。
予想レンジは、102.50~105.80
予想レンジは、102.50~105.80 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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