N$シカゴポジション(2022年1月11日現在)

先週のシカゴは、ロング1,500枚増、ショートは1,300枚増で、ネット200枚のショートポジション減になりました。

N$シカゴポジション(2022年1月11日現在)

シカゴポジション(CME)317

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年01月11日現在の数値)

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年01月11日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴは上記4通貨に関しまちまちの動きになりました。オセアニア通貨は、豪ドルショートを積み増し、前回10月時に最大時よりも増やしてきました。ここからポジションを減らしてくるか、10万枚乗せになるかの分岐点になりそうです。NZドルは変わらず目安の1万枚前に足踏みしています。豪ドルもNZドルも締日以降にオセアニア通貨高となり、来週、明日締日のポジションで売り上がっているか否かで判定したいと思います。従来なら両通貨共に売り上がりですが、豪ドルの場合は昨年10月末に高値0.7550付近を付けた後、その後の豪ドル安で11月末(スポット0.7123付近)にはネット6万枚付近までポジション手仕舞いしています。そこから再度今回の枚数までショートを積み上げています。年末に0.70までの底値から少しずつ売り増した形です。

従い12月以降は0.70〜0.72レンジでしたので、ショートのコストは悪化しています。まだ平均コストは利に乗っていると思いますが、シカゴが思っているほど豪ドルは下落していません。NZドルは持ち値コストはアゲインストしていると思います。今後はシカゴのショートカバーを念頭におきます。

ドル円は円ロングを手仕舞いして、ドルロングを25,000枚程度増やしています。前回締日までの1週間レンジが115円05銭〜116円24銭ですので、円ロング損切りしており、締日以降は更に円高となっているので、明日の締日ポジションは重要になります。これでドルロングを減らしてくれば、次の大きな押し目までドル買いは様子見となりそうです。ユーロはまだスクエアですが、小幅ユーロロングに切り替えています。今後も積み上げるか否かを見ます。最低でも5万枚が目安になります。昨年はドル中心の相場展開になりましたが、もしユーロがロングを積み上げてくると、他の3通貨のドル高相場観にも影響が出てくると思います。

先週のシカゴは、ロング1,500枚増、ショートは1,300枚増で、ネット200枚のショートポジション減になりました。今回は1万枚ではなく9,000枚程度が目安になっています。豪ドル同様にここからNZドル一段安を見て、売り増すか、ポジション調整するかを見ます。ショートのコストは悪く(ベストでも0.6810絡み)、また先週木曜日に0.6891の高値を付けているので、明日の締日でショートポジションを積みましていれば良いですが、逆なら一度買い戻しが入りそうです。チャートを見ると、赤のNZドル安トレンドライン0.6760〜0.7110にぎりぎり収まりました。4週前の様に下限を切れてくればシカゴにとっては相場観通りになりますが、このまま黒の方向に進むと損切りの可能性が出てきます。黒の抵抗線は0.6950辺りにあります。

さて実際の相場は、日足ベースで昨年12月下旬底値からは0.6750〜0.6900のNZドル高トレンドラインが形成されています。0.6780、0.6750にサポートがあり、上値は0.6840、0.6870、0.6900の順に抵抗線が控えています。終値ベースでも0.6760にサポートあるので、明日の締日は0.6750〜60が守られるか否かを見たいと思います。(1NZドル=0.6804米ドル、1月17日13:45)

シカゴポジション(CME)317

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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