NZ/円、下値リスクが点灯中。76円割れで越週した場合は一段の下落へ。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、アメリカの早期利上げ観測が強まったことを嫌気して米株価が急落、これに連れて日欧の株式市場も下落しており、リスク回避的な動きが強まる中、円が買い戻される展開となっています。NZドルは対米ドル、対円で下落しています。
チャートを見ると、日足は、1/5に付けた79.24を直近高値として上値を切り下げています。また、77.00-10の日足の抵抗を21日、午後14時現在で完全に下抜けており、短期トレンドに変化が生じ始めています。このまま77円台に戻せずに終えた場合は短期トレンドが“NZ弱気”に変化して、来週以降下値トライの動きが強まり易くなります。さらに76円も割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。短期トレンドは78.50超えに値を戻して引けない限り、変化しません。日足の上値抵抗は77.10-20、77.50-60,77.80-90に、下値抵抗は76.00±10銭、75.60-70,74.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は78.18,78.32,78.17で収束しており、これらをしっかり下抜けて、短期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っています。また、76円を割り込んで終えた場合は中期トレンドも変化する可能性が高くなります。
一方週足は、2週連続陰線引けとなり上値を切り下げています。個々の足は下げエネルギーの強いものではありませんが、直近の陰線が、2020年3月に付けた59.51と昨年8月に付けた74.57を結ぶサポートラインから下抜けており、下値リスクが点灯中です。8月の74.57と直近安値76.03を結ぶ短期的なサポートラインの下値抵抗が76.10-20にありますが、76円を割り込んで越週した場合は、新たな下落リスクが生じて74円方向への新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。短期トレンドは78.50超えで終えれば下値リスクが若干後退しますが、79円台で越週するまでは“NZ強気”に変化しません。週足ベースで見た上値抵抗は78.10-20,78.60-70,79.00-10に、下値抵抗は76.10-20,75.00-10,74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は78.02と77.19に位置しており、全てを下抜けており、中期トレンドも変化する可能性が点灯中です。
1/20現在、31週、62週移動平均線は78.02と77.19にあり両者を下抜けて下値リスクが点灯中。
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