豪ドル/円、下値リスクが点灯中。80円割れで越週した場合は一段の下落へ。
1/20に発表された豪12月の失業率は4.2%と、2008年8月来の低水準となり、前月の4.6%から大幅な改善を示しました。また、新規雇用者数も+64,800人(フルタイム:+41,500人、パートタイム:23,300人)と市場予想の+43,300人を上回り、経済活動再開の本格化で雇用市場も引き締まっている様子が見て取れます。また、早期利上げ観測も浮上して豪ドルは対米ドル、対円で一時買いが強まり、対円では83円接近場面がありましたが、FRBによる早期利上げ観測により、株式市場が不安定な動きとなっており、来週1/25-26のFOMC開催を前にリスク回避的な動きが強まり、豪ドルは対ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインを1/14の陰線が下抜けて終えており、日足の形状が悪化しています。また、82.00-10の日足の下値抵抗を21日、14時現在、下抜けて推移しており下値リスクが点灯中です。このまま82円台を維持できずに終えた場合は、短期トレンドが変化して来週以降下値余地がさらに拡がり易くなります。日足の形状が悪化しており、83.50超えを回復して終えるまでは下値リスクがより高い状態です。また84円台で終えるまでは“豪ドル強気”に変化しません。日足の上値抵抗は82.40-50,82.80-90,83. 30-40に、下値抵抗は81.50-60,81.10-20,80.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は83.02,82.05,82.60に位置しており、全てを下抜けて短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
一方週足は、2手連続小陰線で終えていますが、直近の陰線の上ヒゲがやや長く上値トライに失敗した形となっており、下値リスクがやや高くなっています。また、値動きの中で82.00割れを見ており、このまま82円台を回復できずに越週した場合は短期トレンドの変化が確定して、来週以降一段の下落に繋がり易くなります。この場合は80円台の中期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。逆に可能性が低いと見ますが、83.40-50の抵抗を上抜けて越週した場合は下値リスクがやや後退、84.20超えで越週した場合は“豪ドル強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は83.10-20,83.40-50,84.10-20に、下値抵抗は80.50-60,80.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は81.97と81.96に位置しており、若干下抜けており、下値リスクが点灯中です。さらに80円割れで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。
1/20現在、31週、62週移動平均線は81.97と81.96にあり若干下抜けて、下値リスクが点灯中。またデッドクロスする可能性にも注意が必要。
オーダー/ポジション状況
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