ランド円ショートコメント(21/11/8)

先週のランド円は安値が7.31レベル、高値が7.53レベルと、予想に比べ狭いレンジの中で短期的には安値を見て上昇方向へと転じた可能性が出てきました。

ランド円ショートコメント(21/11/8)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「引き続きランドが弱い地合いを考え7.30レベルをサポートに、7.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.31レベル、高値が7.53レベルと、予想に比べ狭いレンジの中で短期的には安値を見て上昇方向へと転じた可能性が出てきました。

先週のランドは週前半は対ドルでのランド安が目立ったことから売りが先行しましたが、背景としては4日に公表された南アフリカ統一地方選挙において与党ANCの得票率が46%(前回54%)と政権獲得以来でもっとも低い得票率であったことが主要因です。しかし、現在の野党はどの政党も弱く、政権を失うことにはならないため、ランド売りも限定的なもので終わりました。

その後は安値圏でのもみあいを経て、週後半は米国FOMC以降の米金利低下に助けられてドル売り・ランド買いの動きとなったことからランド円も盛り返したという展開でした。今週は注目材料として11日に発表予定の中期予算がありますが、週末も近いことから既に目先の安値は見て、先々週の高値(7.75レベル)を目指す展開ではないかと見ています。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

先週前半の底固めもあって、それまでの下降トレンドは終わった動きです。先週引いてあった下降チャンネルも完全に上抜けました。こうなってくるともみあい時点につけた高値水準である7.40レベルが現状ではサポートとなりやすい水準です。

今週は強い地合いを維持し、7.40レベルをサポートに、上方のターゲットに近い7.70レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。

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