NZ/円、下値リスクが点灯中。中期は“強気”。
11/3に発表されたNZ7-9月期の失業率は3.4%となり市場予想の3.8%より改善し、2007年10-12月期の最低水準に並びました。また、就業者数も前期比+2.0%で市場予想の0.3%を大きく上回りました。これを受けてNZドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まりましたが、同日のNY市場で、ADP全米雇用報告や非製造業景気指数が市場予想を超える好数値となったことや、米FOMCで11月からテーパリングを開始することが決まったことからドル全面高となり、NZドルは対米ドル、対円で反落しました。パウエルFRB議長の「利上げは時期尚早」との発言で長期金利が低下し、ドル売りに繋がる場面がありましたが、NZドルの戻りは限定的で再び売り圧力が強まっています。
チャートを見ると、直近の日足(11/4)は大陰線の出現となり、この足が81〜82円のレンジ内での揉み合いから若干下抜けて位置で終えており、日足の形状が悪化して下値リスクが点灯中です。8/19に付けた74.57を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められませんが、80円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して調整局面入りの可能性が高くなり一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は80.80-90,81.20-30,81.80-90に、下値抵抗は80.50-60,80.00-10にあります。21日移動平均線は80.65に位置しており、これを下抜けきれていませんが、80円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。しかし、120日、200日線は78.06と77.82に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、小陽線で終え上値トライの可能性に繋げていますが、今週は上値を追い切れずに反落しており、陰線引けとなる可能性が高くなっています。但し、4手前の大陽線が新たな上昇トレンド入りした可能性を示しており、また、中期トレンドも“NZ強気”の流れにあることから、下値トライの動きが強まった場合でも77.50〜78.00ゾーンが強い下値抵抗として働く可能性が高いと見られます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は81.90-00に、下値抵抗は80.00-10,79.00-10にあります。80円割れで越週した場合は調整局面に入りますが、この場合でも77.50を割り込んで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。また、82円台を回復して引けた場合は“強気”の流れに戻します。31週、62週移動平均線は78.13と75.83に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
11/4現在、31週移動平均線は78.13に、62週線は75.83にあり中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.11.08
N$シカゴポジション(2021年11月2日現在)
先週のシカゴは、ロング3,000枚増、ショート1,900減で、差し引き4,900枚のNZロング増になりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.11.02
ニュージーランド2021年第3四半期失業率の予想(21/11/2)
日本時間11月3日朝6時45分に発表予定です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。