ニュージーランド2021年第3四半期失業率の予想(21/11/2)

日本時間11月3日朝6時45分に発表予定です。

ニュージーランド2021年第3四半期失業率の予想(21/11/2)

ニュージーランド2021年第3四半期失業率の予想

NZの失業率が明朝発表されます。四半期毎の公表となっています。

ニュージーランド2021年第3四半期失業率の予想

NZの失業率関連指標
(11月2日13時現在予想)

(1)就業者数

(1)就業者数

前期比ベース
黒い縦線より右は今回予想値
赤はゼロ


第3四半期(3Q)の就業者数予想は前期比ベースで+0.4%となり、やや改善傾向の頭打ちになっていますが、前期は大きな改善を示したので巡航速度に入ったようです。オレンジ色の移動平均線がこのまま横這い傾向を続けるかがポイントになりそうです。予想レンジ下限は▼0.2%もあるので、この辺りの結果になるとサプライズになりそうです。また、年率ベースでは+2.7%予想ですが、昨年はコロナ下で、2Qが前期比▼2.0%、3Q同▼0.7%でしたので、昨年4Q以降の改善を見れば妥当といえそうです。

一方で、失業率(下図(2)は2020年3Qの5.3%をピークに大きく改善傾向を辿っています。前期2Qは2018年以降3回あった最低の4%と肩を並べており、今回予想はここ10年間では見られなかった3.9%になっています。その意味で予想レンジの下限が出るとサプライズになりそうです。

(2)失業率

(2)失業率

黒い縦線より右は今回予想値
青の横線は4.0%

(3)NZ中銀の失業率(青)見通し

(3)NZ中銀の失業率(青)見通し

(出所:NZ中銀HP)


上図は中銀の失業率見通しです。水色が5月時の経済見通しで、ピンクが8月時のものです。2021年下半期には4%以下になっているので、今回予想もほぼ中銀見通しに沿ったものになっています。

上図を見ると、失業率の改善が賃金の上昇に結び付いていません。IT関連の進展で世界的な傾向と思われます。

相場については昨日のシカゴポジション306時点とほとんど変わっていませんので、ご参照願います。
短期的には0.7130〜0.7230レンジですので、下限を切るとNZドル高トレンドラインの下限方向狙い(0.6900)、上値を越えるとNZドル一段高狙いになりそうです。
明日のNZ失業率でも動かない場合はFOMC待ちになります。
(11月2日13:20、1NZドル=0.7171米ドル)

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