豪州第3四半期消費者物価指数の予想
(今回発表予想)10月26日9時現在
明朝、豪州の2021年3Q消費者物価指数が発表されます。前回2Qは前期比・前年比共に予想をやや上回る結果になりました。年率では中銀のインフレ目標値上限の3%を上回る結果となりました。今回も年率では目標値越える予想になっていますが、コロナ感染拡大によるロックダウンの影響もあり、前期よりは下がる予想です。下図(2)の赤い目標値上限に掛かる感じで、米国やNZと比べると、インフレ率高止まりを心配する状況ではないようです。
但し前期比ベースを見ると、下図(1)で過去の高値を結んだ青い線(0.7%)を連続で越えており、このままの傾向が続けば時間経過で年率に影響が出てきます。予想レンジ上限を超える数値はサプライズになりそうです。尚、豪州中銀の2021年8月時点の経済見通しで、2021年12月末は2.5%(←1.75%:5月時)、2022年6月末は1.5%(←1.25%)でやや上方修正していますが、2022年はインフレ目標レンジ内よりも下回る見通しになっています。レンジ内に入るのは2023年6月末時点の2%からとなっています。
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
赤はゼロ
今回予想値は黒線より右側
青は2015年2Q(+0.7%)の高値を基準
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
中銀インフレ目標値(赤)は赤い線(2〜3%)。
今回予想通りなら、前回に続き中銀のインフレ目標値上限を越えた数値になります。
下図は豪ドル/米ドルの日足チャートです。豪ドル高トレンドライン下限A(=0.7220)とそこから平行に上げたB(=0.7555)で推移していますが、現在は9月末を起点にした急激な豪ドル高トレンドラインC(=0.7400)とそこから平行に上げたD(=0.7570)で推移しています。BとDはほぼ同じ水準ですので短期的にはかなり高値圏にきていますが、もし0.76台乗せで終わると、豪ドルは一段高トライになりそうです。一方で、CとD間にはE(=0.7450)のサポートがあり、ここを切れるとC方向のトライに繋がります。目先の抵抗線とサポートに関しては昨日のシカゴポジション305を御参照願います。
(10月26日13:30、1豪ドル=0.7514米ドル)
オーダー/ポジション状況
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