ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルなターゲットを考慮して、7.25レベルをサポートに7.60レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.31レベル、高値が7.53レベルと、思ったほどは下げずに底固めをしたように見えます。
先週のランドは週初から中国エバーグランデ問題でリスクオフでのスタートを切ったことで下げが先行しましたが、株式市場が反転に転じたこと、また南アフリカの中銀も23日に会合がありましたが、予想通り現状維持の3.5%となったことで無風通過となる中、ドル円が週末に向けて円安に振れたことからランド円も底堅い値動きでの週後半になったと言えます。
今週は金融政策イベントが終わり、まだ予断は許さないもののエバーグランデ問題が小康状態を保っていることから、基本的にドルとしての動きは米金利を見ながら、ドル円の動きに左右されやすい流れが継続しそうです。米金利は上昇傾向にあるものの、ドル円は先週後半の上げが速かったのですが、依然として底堅くランド円にとっては好材料での週初となっています。また南アの国内イベントとしてはPPI等ありますが、既に中銀会合が終わったことからあまり重要視されないと言えるでしょう。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
赤いラインのうち下のラインは8月安値と9月高値の78.6%(61.8%の平方根)押しとなる7.24です。引き続き下げた場合のターゲットとされやすい水準となります。また戻しは先週の高値圏をレジスタンスとしやすいと言えます。
今週も上記のテクニカルなターゲットを参考にして、7.24レベルをサポートに7.53レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。
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