豪ドル円短期は小じっかり(2016年8月第二週)

オーストラリア経済は持続的な成長過程にありますが、

豪ドル円短期は小じっかり(2016年8月第二週)

豪ドル/円、短期は小じっかり・中期トレンドは豪ドル弱気の流れ。

金利底打ち感の台頭に豪ドルは利下げ前よりむしろ豪ドル高の水準で推移

オーストラリア経済は持続的な成長過程にありますが、イギリスのBrexitの影響や、日欧の景気先行きへの不透明感が払しょくできないこと、また、国内の雇用市場ではフルタイム労働者が減少傾向にあること、輸出が伸び悩みを示していることなどから先行きの景気失速懸念にも配慮して金融政策は緩和的な姿勢を崩していません。8月2日には政策金利を0.25%引き下げ、1.5%としましたが、金利底打ち感の台頭に豪ドルは利下げ前よりむしろ豪ドル高の水準で推移しています。

日足は下値をゆっくり切り上げ

チャートを見ると、日足は6/24に付けた72.53を直近安値として下値をゆっくりと切り上げています。また、7/15に付けた81.51を直近高値とする短期的なレジスタンスラインからも若干上抜けかけていますが、中期トレンドが強いわけではないので、これが“ダマシ”となる可能性があります。また、4/23に付けた86.30を起点として上値を切り下げる流れの中にあり、この上値抵抗が79.80-00にあることや、21日移動平均線が78.57にあり、これも上抜け切れていないことから、下値リスクへの警戒も解けない状態です。一方で、76.00〜76.50ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、76円割れで終えない限りは下値余地も拡がり難くなっています。

中・長期トレンドは豪ドル弱気

一方直近の週足は、寄せ線に近い形の足で終えていますが、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、この週足の上値抵抗が83.20-30にあることから、これをしっかり上抜けて越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。現状は76.00-10に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、短期的には豪ドル急落にも繋がり難い状態です。但し、これを守りきれずに越週した場合は、再び下値リスクが高くなります。さらに、75円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線はそれぞれ80.83と84.70にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

            豪ドル/円【週足】

            豪ドル/円【週足】

(8/11現在31週移動平均線は80.83に、62週線も84.70にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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