豪ドル/円、短期は小じっかり・中期トレンドは豪ドル弱気の流れ。
金利底打ち感の台頭に豪ドルは利下げ前よりむしろ豪ドル高の水準で推移
オーストラリア経済は持続的な成長過程にありますが、イギリスのBrexitの影響や、日欧の景気先行きへの不透明感が払しょくできないこと、また、国内の雇用市場ではフルタイム労働者が減少傾向にあること、輸出が伸び悩みを示していることなどから先行きの景気失速懸念にも配慮して金融政策は緩和的な姿勢を崩していません。8月2日には政策金利を0.25%引き下げ、1.5%としましたが、金利底打ち感の台頭に豪ドルは利下げ前よりむしろ豪ドル高の水準で推移しています。
日足は下値をゆっくり切り上げ
チャートを見ると、日足は6/24に付けた72.53を直近安値として下値をゆっくりと切り上げています。また、7/15に付けた81.51を直近高値とする短期的なレジスタンスラインからも若干上抜けかけていますが、中期トレンドが強いわけではないので、これが“ダマシ”となる可能性があります。また、4/23に付けた86.30を起点として上値を切り下げる流れの中にあり、この上値抵抗が79.80-00にあることや、21日移動平均線が78.57にあり、これも上抜け切れていないことから、下値リスクへの警戒も解けない状態です。一方で、76.00〜76.50ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、76円割れで終えない限りは下値余地も拡がり難くなっています。
中・長期トレンドは豪ドル弱気
一方直近の週足は、寄せ線に近い形の足で終えていますが、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、この週足の上値抵抗が83.20-30にあることから、これをしっかり上抜けて越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。現状は76.00-10に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、短期的には豪ドル急落にも繋がり難い状態です。但し、これを守りきれずに越週した場合は、再び下値リスクが高くなります。さらに、75円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線はそれぞれ80.83と84.70にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
(8/11現在31週移動平均線は80.83に、62週線も84.70にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.08.15
A$シカゴポジション(2016年8月9日現在)
シカゴ筋は豪ドルポジションロングを3,500枚程度積み上げました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。