NZ/円短期は下げ渋り(2016年8月第二週)

ニュージーランド中銀は市場の予想通り、8月11日に政策金利を0.25%引き下げ、2%としました。

NZ/円短期は下げ渋り(2016年8月第二週)

NZ/円、短期は下げ渋り。中・長期トレンドはNZ弱気の流れ。

ニュージーランド中銀政策金利を0.25%引き下げ

ニュージーランド中銀は市場の予想通り、8月11日に政策金利を0.25%引き下げ、2%としました。通貨高への懸念や輸出の伸び悩み傾向については経済報告書にも示されていましたから、市場には驚きがなく、むしろ材料出尽くし感から対ドルでは一時0.7341まで急伸する場面もありましたが、現在は利下げ前の0.7200近辺まで値を戻して推移しています。また、対円では上値を切り下げる流れに大きな変化は認められません。
チャートを見ると、日足は7/12に付けた76.85を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この日足の上値抵抗は74.00-20にあります。また、これを上抜けた場合でも、2/1に付けた79.39を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が76.40-50にあり、これをしっかりと上抜けて来るまでは、下値リスクにより注意が必要です。21日移動平均線は73.92にあり、現状はこの下で推移しており下値リスクがより高い状態にあります。一方で、72.00-10にやや強い下値抵抗が控えており、これを割り込んで越週しない限り、短期的には下値余地も拡がり難い状態にあります。

長期トレンドもNZ弱気の流れに変化

一方週足を見ると、3週連続陰線引けとなり上値を切り下げていますが、76.00-20に強い下値抵抗が控えており、これを守りきって反発に転ずる可能性を残しています。今週は週初の下値トライに失敗して反発余地を探る動きに転じていますが、2015年7月に付けた92.41を起点とする中期的なレジスタンスラインの上値抵抗が74.60-70に控えており、75円超えで越週しない限り、下値リスクが軽減されません。31週、62週移動平均線は74.93と77.85にあり、中・長期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
また、7月足の終値が74.50割れで越月したことにより、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする月足のサポートラインを下抜けて終えており、長期トレンドもNZ弱気の流れに変化しています。この結果、今後の戻り局面でも75円台が大きな壁となる可能性が高くなっています。

             NZ/円【週足】

             NZ/円【週足】

(8/11現在31週移動平均線は74.93に、62週線は77.85にあり中・長期トレンドはNZ弱気の流れにある。)

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