豪ドル/円、短期トレンドは“強気”を維持。中期は“弱気”。
9/7、オーストラリア準備銀行は市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を現行の0.1%に据え置くことを決定しました。声明では「週40億豪ドルの国債買い入れを来年2月まで継続(11月央から2月央までに延長)する」「インフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収まるまで利上げをしない」「この条件は2024年まで満たされない」「GDPは第4四半期に大幅に縮小すると予想」「失業率は今後数カ月で上昇するだろう」など、金融緩和政策の継続と足元の景気回復基調の鈍化を認める内容となったことから、豪ドル円は対ドル、対円で反落し上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は9/3に付けた82.03を直近高値として上値を切り下げています。また、8/20に付けた77.90を直近安値として下値を急角度で切り上げて来た流れから若干下抜けた位置で推移しており、日足の形状が悪化していますが、短期トレンドの変化は認められず、調整的な下げの範囲内に留まっています。80.60-70に日足の抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに80円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して78〜79円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。逆に82円台を回復して終えた場合は、下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は81.40-50,81.70-80,82.00-10に、下値抵抗は80.90-00,80.60-70,80.10-20にあります。21日移動平均線は80.31に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持していますが、120日、200日線は82.89と82.10に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、2週連続陽線引けとなり直近の陽線が短期トレンドに変化を生じさせていますが、5月に付けた85.80を基点とするレジスタンスラインの上値抵抗が82.00-10にあり、今週はこれを上抜けられずに反落しています。現状は80円台の下値抵抗を守っており、下値を攻めきれずに反発に転ずる可能性を残していますが、80円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値リスクが高くなります。逆に82円超えで越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、81.40-50,82.00-10に、下値抵抗は80.80-90,80.30-40にあります。31週移動平均線は82.90にあり、中期トレンドがまだ弱い状態にあることを示唆していますが、62週線は79.90にあり強い下値抵抗として働いています。
9/9現在、31週移動平均線は82.90にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入ったが、62週線が79.90にあり下値抵抗として働いている。
オーダー/ポジション状況
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