NZ/円、短期は“NZ強気”。中期も“強気”だが下値リスクを残した状態。
今週はNZ独自の材料が無い中で、先週末に発表された米雇用統計で、新規雇用者が予想外の低水準に留まったことから、リスクオフの動きがやや強まる中で、NZドルは週初から調整色の強い展開となり、対米ドル、対円でじり安の展開となっています。デルタ株の感染拡大が雇用市場に悪影響を及ぼしたと見られていますが、こうした中でもNZ経済は堅調で物価も上昇傾向にあることから、次回の金融政策決定会合(10/6開催予定)では利上げの可能性も浮上しており、NZドルは上値がやや重いものの、急落にも繋がっておらず、下げ渋りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は9/3に付けた78.65を直近高値として上値を切り下げていますが、調整的な押しの範囲内に留まっており、短期トレンドの変化は認められません。但し、77円を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが高くなります。この場合でも短期トレンドは76円割れで終えない限り、大きく変化しません。日足の上値抵抗は78.50-60,79.00-10、79.30-40に、下値抵抗は77.90-00,77.60-70,77.20-30にあります。21日、120日、200日移動平均線は76.97,77.68,76.81に位置しており、全てを上抜けた状態を保っており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は2週連続陽線引けとなり、直近の陽線が5月に付けた80.18を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインをしっかり上抜けており、一段の上昇に繋がり易くなっています。今週は上値を追い切れずに反落していますが、7760-70,77.00-10に週足の下値抵抗があり、77円を割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方上値も80.10-20に週足の横レジスタンスがあり、80円台がまだ壁となる可能性も高いと見られます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は78.00-10,79.10-20に、下値抵抗は、77.60-70,77.00-10にあります。31週、62週移動平均線は77.60と74.64に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、77円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。
9/9現在、31週移動平均線は77.60に、62週線は74.64にあり中期トレンドは“NZやや強気”の流れにある。
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