ランド円レポート月曜版(2021年8月16日)

今週も基本的に上値が重たい展開となりやすく、7月安値の7.32をトライするかどうか、テクニカルな側面がもっとも気になるところです。

ランド円レポート月曜版(2021年8月16日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド、安値が7.38レベル、高値が7.53レベルでの取引、値幅狭く静かな一週間
〇財務相交代により、先行き不透明感から積極的に取引しにくい地合い続く
〇週前半は米金利上昇によるドル買いから7.40レベルへ下げ、後半は米金利低下するも安値圏での引け
〇テクニカルには7.17レベルが中期的な下げのターゲット、上値は7.53レベルとみる
〇今週は7.20レベルをサポートに、7.52レベルをレジスタンスとする流れ

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「前週の安値に近い7.40レベルをサポートに、レジスタンスラインが位置する7.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.38レベル、高値が7.53レベルとなり、レンジ的にはほぼ予想通りでしたが、思った以上に値幅が狭く静かな一週間となりました。

先週のランドは、特に材料が無い中でムボウェニ前財務相からゴドングワナ新財務相に変わったことが未知数と捉える向きが多く、積極的には取引しにくい地合いが続いていました。そうした中で、週前半は米金利上昇によるドル買いの動きがドルランドにも見られたことでランド円は前週安値を1銭下回る7.40レベルへと水準を下げたものの、週後半は米金利低下で買い戻しも見られたものの、金曜のドル円における円高の影響で結局は安値圏での引けとなりました。

米金利の動きと新興国通貨の関係は、米金利上昇時は高金利通貨でもある新興国通貨にとっては悪材料となりドル上昇の勢いが強くなります。米金利低下時はその逆で、木曜まではそうした動きになっていましたが、週末の円高の動きは主なクロス円に対して全て円高となったことでランド円も戻し切らずに下げたという動きです。

今週は南アの材料的には18日発表の7月CPI程度ですが、前回が4.9%に対して予想が4.7%となっていて、想定内の上下であれば南ア中銀の利上げ思惑が戻ることも無く、利上げ思惑の後退はランドの上値を抑える要因となり続けるでしょう。また新型コロナの感染者数は一時期に比べると減少してはいるものの、感染者減少ペースが鈍っていて高止まりしていることも懸念材料ではあるものの、特に市場関係者がそれでランドを売るという動きにはなっていないようです。

今週も基本的に上値が重たい展開となりやすく、7月安値の7.32をトライするかどうか、テクニカルな側面がもっとも気になるところです。今週は日足チャートからご覧ください。

ランド円レポート月曜版

日足チャートを見ると現在は6月高値からの下降チャンネルの中での推移となっていて、コロナショック後の安値と今年の高値との38.2%押しとなる7.17レベルが中期的な下げのターゲットになっていると考えられます。

これらのラインを引いた状態でいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

上述したターゲットにはまだ距離はあるものの、7月安値7.32レベルまでは9銭しか離れていませんし、ここを下抜けると下げが加速しやすいことから注意が必要です。上値については先週の高値圏を考えておけばよいでしょう。

今週は7.20レベルをサポートに7.52レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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