ランド円レポート月曜版
〇先週のランド、安値が7.32レベル、高値が7.52レベルでの取引
〇コロナ感染者数の高止まり、暴動による悪影響、中国株の下げが悪材料となったか
〇今週発表の製造業PMIの悪化予想、中国株の動き等、ランドにとって悪材料のほうが多い状況
〇先週は7.32レベルでザラバでの安値をつけた感、今週は基本的にもみあいとなる可能性
〇今週は7.35レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする流れ
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「平行下降チャンネルの中で上値を抑えられやすく、下側のラインを試しに行く展開を考え、7.30レベルをサポートに7.50レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.32レベル、高値が7.52レベルとなり、ほぼ予想通りの一週間となりました。
先週のランドは、新規の材料や目立った材料があったわけではないものの、中銀会合後に利上げ思惑が一段と低下する中で、依然としてコロナ感染者数が高止まりしていることや、ズマ大統領週間後の暴動は治まったものの、暴動によって被害を受けた施設も多く今後の経済への悪影響は残ると考えられています。またドル円の週報で書きましたがゴールデン・ドラゴン・チャイナを中心とした中国株の下げが、中国を最大の貿易相手国とする南アフリカにとっては悪材料とされた可能性が高そうです。
今週は本日の製造業PMI程度で目立った材料はありませんが、PMIは前月からやや悪化する予想となっていますし、中国株も中国政府による規制強化の懸念が常に付きまとい、今後の状況次第では一段の下落につながるリスクがあります。ランドにとっては明らかに悪材料のほうが多い状況です。
ただ米国雇用統計はあるものの、時間的に金曜のNY市場ですし、特に対円では株式市場に注意というところだと思います。またコロナ感染者数も高止まりとは言うものの、警戒レベルは1段階下げられて調整された警戒レベル3へとなり、先週の動きを見る限り、いったん7.32レベルでザラバでの安値をつけた感もあり、今週は基本的にもみあいとなる可能性が高いように思えます。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
引き続きレジスタンスラインはピンクのレジスタンスラインが有効ですが、青のレジスタンスラインはかなり近いため、あまり強いレジスタンスとはなりにくいと言えるでしょう。いっぽうで下側のラインは先週の安値で下抜けたことから、今週は先週の安値に水平線を引き、下降ウェッジの中での動きを考えたいところです。
今週はあまり書くこともありませんのでテクニカルな観点で、先週の安値に近い7.35レベルをサポートに、レジスタンスラインが位置する7.65レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
※ポイント要約は編集部
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