ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「改めて下値を試しに行く展開を想定し、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.58レベル、高値が7.80レベルと、予想よりわずかに下でしたが、ほぼ予想通りの一週間となりました。
先週のランドは、南アフリカ国内の新型コロナ感染者数が7月3日のピークからは下がっているものの、依然として高水準な状況が続いていることもあって、上値が重たい展開が続き8日にはドル円での円高の動きも重なって7.58レベルと5月6日以来の安値をつけました。その後、週末にかけてはドル円とともに買い戻しが出たものの、好材料が無い中でテクニカルにも一段の下押しの可能性が強まっています。また首都ヨハネスブルクの市長が新型コロナに感染して53歳で死去しました。
同国のワクチン接種は60歳以上にしか進んでいなかったための悲劇とも言えますが、このニュースを受けてワクチン接種年齢が50歳以上に下げられました。8月からは35歳以上に更に下げられるそうですが、それまでは南アは感染者数増との戦いという状況が続きそうです。そして上述したテクニカルですが、ランド円の日足チャートからご覧ください。
長期的なサポートライン(ピンクの太線)を下抜けていますが、直近では短期的なレジスタンスライン(ピンクの細線)と合わせて三角もちあいパターンを下抜けつつあります。ここで急速に反発すればダマシとなる可能性もあるのですが、横方向の動きを続けているうちに完全に下抜けてしまうという展開がもっともありそうです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
ランド円もここ3週間はほぼ横ばいですが、わずかずつ高値を切り下げてきています。今週も先週に続いて若干安値を更新していく流れを見ることとなるでしょう。
上値側はチャートの中に示した半値7.72を若干上回る程度、下値も若干切り下げる程度の値幅を考え、今週は7.55レベルをサポートに7.75レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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