ユーロは上値の重さ継続(週報2016年7月第四週)

ユーロ圏の

ユーロは上値の重さ継続(週報2016年7月第四週)

ユーロ・ドル:7月18日からの先週

先週はクーデターや銃乱射事件と、大変な週でした。

18日は、前週末の引けの1.1039からややギャップダウンの1.1028で始まり、1.1072までじりじりと上昇を続け、一時1.1037まで下押しするも、その後も上昇を続け、1.1070水準で横ばい推移のまま、18日の高1.1084を付けた後、そのまま横ばいで1.1075で引けました。

19日は、前日引けの1.1075で始まり、19日高値の1.1080へ上昇、その後じりじりと下降を続け、19日安値の1.0999を付けました。そのまま夜這い推移で1.1020で引けました。

20日は、前日引けの1.1020で始まり、東京時間に下押しして?日安値の1.0981を付けました。 一転その後は終日じりじりと上昇を続け、20日の高値の1.1030を付けました。やや下押しして1.1014で引けました。

21日は、前日引けの1.1014で始まり、そのまま上昇して21日の高値の1.1060を付けました。その後は一転、売り先行となり21日安値の1.0978まで一気に下押ししました。その後下げの約半値を1.1025まで戻し、1.1025で引けました。

22日は、前日引けの1.1025で始まり、東京時間にまず22日高値の1.1041まで上戻した後、終日じりじりと下降を続け、海外時間に入り、22日安値の1.0955を付け、その後はやや上戻した後、1.0978で引けました。 ドイツのミュンヘンで銃乱射事件が発生し、ユーロドルはブレグジット以来の安値を更新しての引けでした。

ユーロ・ドル:7月25日からの今週

ポイント:突発事故が多い中、ブレグジットの影響もあり、落ち着かないユーロです。
CME通貨先物ポジション状況:7月19日時点
   (7月19日)   (7月12日)   (7月5日)
円    39353     47545    63568
ユーロ▲99891   ▲87660   ▲75327
ポンド▲74386     ▲60067    ▲49031  

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで7月19日付けのネットのユーロの売り持ち高は前週から更に増加。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
12.02(-0.72)日中高値は12.88、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

イタリアの銀行の不良債権問題が懸念材料

先週、21日のECBは、市場の織り込み通り、据え置きであったので
いつも驚かされるドラギ総裁の記者会見も市場は無事に乗り越えました。
この後は再度、ドルの動向を見極めながらのてんかいでしょう。

テクニカルで見てみたいと思います。

先週は狭いレンジの中を方向を模索、
7月18日の 1.1038 〜 1.1084
7月19日の 1.0999 〜 1.1080
7月20日の 1.0981 〜 1.1030
7月21日の 1.0978 〜 1.1060
7月22日の 1.0955 〜 1.1041

テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 1.1357で 下降
先行スパン1が 1.1274で 下降
遅行スパン  1.1189で 上昇
基準線が    1.1170で 下降
転換線が    1.1072で 上昇
実勢値     1.0978 22日引け

離脱交渉は長い道のりその先行きへの不透明感は根強く

5月3日の高値1.1616以来、5月半ばから1月間、2本の先行スパンに挟まれて、もみ合い横ばいの相場をしていましたが、6月24日の下げで一気に下抜けして、同時に基準線と転換線をも下抜けていて、この後下値を模索する展開を想定します。

目先足元は、
支持線として意識されていた1.100を下回っている内は
6月24日の安値1.0911を目指す流れでしょう。
その下は3月10日の安値1.0822
1月6日の安値の1.0717
昨年の12月3日の安値の1.0522
です。

予想レンジは、1.0800~1.1300 と見ます。

オーダー/ポジション状況

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