ドル円:7月18日からの先週
先週は6月上旬以来の高値107.49まで続伸。
18日は、前週末の引けの104.90から大きくギャップアップの105.43で始まり、106.00まで急伸、その後は東京時間を105.50水準で横ばい推移のまま、18日の安値105.26を付けた後、海外時間に入り、ドル買いが優勢となり、18日の高値の106.26まで上戻して、そのまま横ばいで106.14で引けました。トルコで発生したクーデターが失敗に終わり、リスク・オフ後退で買い先行でした。
19日は、前日引けの106.15で始まり、106.33へ上昇、その後じりじりと下降を続け、19日安値の105.64を付けました。一転ドル買いに、じりじりと上昇を続け、今度は19日高値の106.53を付け、再度105.88まで下押しして106.11で引けました。
20日は、前日引けの106.11で始まり、東京時間にやや下押しして?日安値の105.82を付けました。 一転その後は終日じりじりと上昇を続け、20日の高値の107.02を付けました。やや下押しして106.89で引けました。
21日は、前日引けの106.89から大きくギャップアップの107.37で始まり、そのまま上昇して21日の高値の107.49を付けました。その後は一転、売り先行となり21日安値の105.40まで一気に下押ししました。その後下げの約半値を106.49まで戻し、再度ドル売りで105.65まで下押すも、日中の安値105.40まで届かす、買戻しの動きで106.25まで上戻し、やや下押しして105.80で引けました。
22日は、前日引けの105.81で始まり、東京時間にまず22日安値の105.55まで下押しした後、終日じりじりと上昇を続け、海外時間に入り、22日高値の106.40を付け、その後はやや下押しした後、106.21で引けました。
ドル円:7月25日からの今週
週央のFOMCと週末の日銀金融政策決定会合
ポイント:注目は週央のFOMCと、週末の日銀金融政策決定会合です。
シカゴポジション
CME通貨先物ポジション状況:7月19日時点
(7月19日) (7月12日) (7月5日)
円 39353 47545 63568
ユーロ ▲99891 ▲87660 ▲75327
ポンド ▲74386 ▲60067 ▲49031
シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで7月19日付けのネットの円の買い持ち高は前週から減少し、ほぼ1ヶ月半ぶりの低水準となっています。
直近ネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
12.02(-0.72)日中高値は12.88、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
先週は、トルコのクーデター未遂の事件や、ミュンヘンでの銃乱射事件など
経済とは違うニュースが多くありましたが、今週は日銀金融政策決定会合と、FOMC とがあります。
日銀は据え置きと織り込まれていますが、
FOMCの方は、基本利上げをしたいFRBと、その条件をなかなか満たさない経済指標、
市場の織り込み方も複雑で、頻繁に伝わってくるFRB 高官の発言に要注意でしょう。
テクニカルで見てみたいと思います。
先週は狭いレンジの中を方向を模索、
7月18日の 105.26 〜 106.26
7月19日の 105.64 〜 106.53
7月20日の 105.82 〜 107.02
7月21日の 105.40 〜 107.49
7月22日の 105.55 〜 106.40
テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 107.72で 下降
先行スパン1が 106.61で 下降
実勢値 106.21 22日引け
転換線が 104.97で 上昇
基準線が 103.97で 横ばい
遅行スパン 102.97で 上昇
6月24日の安値99.00と、7月8日の安値の100.00以降の上げトレンド
にいると見ているのですが
先週21日の高値107.49で一旦の高値をつけた可能性もあり
この後上値の先行スパンを試しに上昇するのかを見極める週でしょう。
このまま下押しされれば、今年年初から上値を抑えられている先行スパンの
抵抗が強く効いているという事でしょう。
予想レンジは、103.00~108.00 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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