経済対策とヘリコプターマネー(2016年7月22日)

ヘリコプターマネー。

経済対策とヘリコプターマネー(2016年7月22日)

ドル円:7月22日のファンダメンタル分析

20兆円の経済対策の中身は?

東京前場は経済対策規模が2倍になるとの一部報道を受け株価が17000円近くまで上昇、ドル円も高値117.50レベルを付ける動きとなりました。その後は高値圏でのもみあいを続けながらもECB理事会を前に短期筋の利食いも入り、欧州市場序盤には106円台後半へとやや押していましたが、そこで突然飛び出したのが黒田日銀総裁発言。BBCとのインタビューでヘリコプターマネーを全面的に否定したことから、ドル円は安値105.42レベルへと急落、日経平均先物の夜間取引で16400円台まで水準を下げました。その後買い戻しが入る場面も見られましたが、週末を前にこれまで円安が進んできたこともあって、105円台後半での引けています。

ドル円:7月22日のテクニカル分析

ドル円は、仲値後に高値107.50レベルを付け1月高値と5月高値を結んだレジスタンスを抜けたかにも見えましたが、黒田総裁発言で一気に押しが入ったことから、ザラバ上ひげでのトライに留まり引き続き長期円高トレンドは維持されています。ただ、先週のトルコクーデター未遂時の安値が104円台半ば、昨日の安値が105円台半ばと安値を切り上げていることも事実で、いまだ下がったところでは買いたい向きも多そうです。ただ、ここ2週間の円安方向への動きの中で短期筋のショートポジションは整理され、ロングポジションに転じていると考えられ、昨日の動きの後では目先は戻り売りのほうが出やすいと言えます。本日は106.20レベルをレジスタンスに、105.30レベルをサポートとする流れを見ておきます。

オーダー/ポジション状況

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