NZ/円、“NZ強気”を維持。77〜79円のレンジ内に留まる可能性も。
今週はNZ独自の注目材料がない中、先週来のアメリカの長期金利の動向に左右される展開となっています。パウエルFRB議長は4日の記者会見で「市場の無秩序な状態には懸念」とコメントしましたが、具体的な対策などに言及がなかったことから米10年債利回りが1.56%台に急上昇、株価は下落し為替市場でもドル全面高の動きとなり、NZドルはリスク回避的な動きも加わって、対米ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は昨年10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、2/25に付けた79.21を直近高値として上値を切り下げており、短期的には調整下げ局面に入っています。一方で77.00-10、76.70-80に強い下値抵抗があり、これらを全て下抜けて終えない限り、調整下げの範囲内となり、下値余地も拡がり難い状態です。日足が78.80超えで終えるか、79.10-20の抵抗をクリアした場合は調整下げが終了した可能性が高くなり、上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に76.50割れで終えた場合は下落余地がさらに拡がる可能性が高くなります。日足の上値抵抗は78.10-20,78.70-80,79.10-20に、下値抵抗は77.00-10,76.70-80,76.20-30にあります。21日、120日、200日移動平均線は76.71,73.02,71.81に位置しており、短・中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、寄せ線に近い形の足で終えていますが、上ヒゲが非常に長く、上値トライに失敗して押し戻された形となっています。下値を切り上げる流れを変えておらず、今週は再度79円越えトライの動きが強まりましたが、米長期金利の上昇を受けて小反落しています。しかし、昨年10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、この週足の下値抵抗が76.90-00にあることから、これを割り込んで越週するか76.50割れで終えない限り、下値余地も限られる可能性が高いと見られます。また、これを下抜けて越週した場合でも74.00-10に中期的な下値抵抗があり、これを割り込んで越週しない限り、深い押しにも繋がり難いでしょう。週足の上値抵抗は78.10-20,79.00-10に、下値抵抗は77.00-10,76.50-60,74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.54と70.37に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
3/5現在、31週移動平均線は72.54に62週線は70.37にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
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