ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「下降チャンネルの水準をベースに、大台7.00レベルをサポートに、7.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が6.99レベル、高値が7.33レベルと、思った以上にランドが底堅い動きの一週間となりました。
先週のランド円は、水曜まではドルランドでドル売り・ランド買いとなるいっぽうで、ドル円では週初を除いて一貫してドル買い・円売りとなったことで、ランド円買いが進行し一時前週高値を上回る展開を見せました。これは予定されていた予算演説に対する期待がドルランドでのランド高の要因となっていました。想定以上に期待が先行しましたが、予算演説直後には法人税減税とともにコロナ対策費を大きく取ったことが好感され、前週高値を一時的に上回りました。
しかし、木曜以降には米金利が大幅上昇する動きが新興国通貨には悪材料とされ、週前半の上昇を全て失い更に週初の安値を下回ると、一時7.00円の大台を割り込む場面も見られました。それでも週前半に上げが先行していた分、まだ影響は少なかったほうだと言えるでしょう。
今週も米金利の動向は気になるところですが、ランドに関しては国内の経済指標等も今週はそれほど影響は大きく無さそうなものしかありませんので、基本は先週のレンジの中で上値も重い展開と見ることが妥当に思えます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
安心は出来ませんが7円の大台は金曜以降底固めをしていますので、今週も心理的にサポートとなりやすい水準です。一方で先週と先々週とでザラバチャートのダブルトップのパターンを形成していることから戻りも限界があるでしょう。
今週はレンジ自体を狭める動きとなりそうですから、大台7.00レベルをサポートに7.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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