豪ドル/米ドルのターゲットを考える
日経平均の30年ぶり高値、プラチナの6年半ぶり高値など、長期的な高値更新が続いていますので、豪ドルもと考える市場関係者も増えてきました。豪ドルは年始に昨年の高値を更新し、その後はいったん調整の押しが入っていましたが、先週から改めて上昇を再開し23日のアジア市場では一時0.7934レベルの高値をつけ、2018年2月以来3年ぶりの高値となっています。
ここからの上昇目途をテクニカルな観点から考えてみましょう。週足チャートをご覧ください。
2018年は0.8135レベルの高値をつけ2015年以来の0.81台を見ましたが、2017年、2018年と2年続けて0.81台前半で反落し、その後は昨年コロナショックによる安値0.5509レベルまで大きく下げる展開となっていました。そしてコロナショック以降は金融市場はどの市場も回復してきたのですが、豪ドルは資源国通貨としてコロナショック以降の景気回復期待を強めながら0.79台にまで回復しています。
安値から考えると44%もの上昇となります。かなり上昇ペースが強いポンドでさえ、同期間の上昇率は23%ですからいかに豪ドルの上昇力が強いかがわかるというものです。果たして、2018年高値を目指すことが出来るのか、コロナショック時の2020年安値と2020年11月安値の2つの起点からフィボナッチエクスパンションで現在のターゲットとなる水準を求めてみました。
すると、2020年安値からの50%エクスパンションが0.7943、2020年11月安値からの50%エクスパンションが0.7977とどちらも0.79台半ば前後を示しています。大台0.80を前にいったん0.79台半ばは踊り場を形成しやすい水準と考えることができそうです。そして0.80の大台をクリアできれば2017年・2018年にダブルトップをつけた0.81台前半を視野に入れる流れが期待できますが、2020年安値をからの61.8%エクスパンションが0.8167となっていて、2017・2018年高値と近い水準がターゲットとなっています。
テクニカルなターゲット、大台と引っかかる水準は多くありますが、中期的には2017・2018年の高値圏を試しに行く可能性は高そうです。
オーダー/ポジション状況
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