短・中期トレンドは“豪ドル強気”維持。82.50割れで終えた場合下値リスク点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、Covid19のワクチン接種の進行に加えて感染者数も減少傾向にあることから、世界経済の“コロナ後”を見据えた動きが強まり、長期金利の上昇とリスクオンの動きが同時進行する展開となりました。今週も円の全面安が継続する中で、豪ドルは資源価格の上昇や中国経済の底堅さも押し上げ要因となって、対米ドル、対円で週初から上値を追う動きが先行しましたが、米10年債利回りが一時1.61%台まで急伸すると、これを嫌気して株式相場が下落に転じ、為替市場でもリスクオフの動きが強まり、豪ドルは対米ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化が認められません。対円で82.30-40、対米ドルで0.7800-10にあった強い上値抵抗を2/19足がそろって上抜けて終えており、新たな上昇トレンドに入った可能性が点灯中です。短期トレンドは82.50割れで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は84.40-50,84.80-90,85.50-60に、下値抵抗は83.00-10,82.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は81.53,77.80,76.70にあり、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、高値圏で引ける大陽線が出ており、この足が82.50超えで越週したことにより、新たな上昇トレンドに入った可能性が生じています。高値引けの反動で今週は週初から上値トライの動きが先行しましたが84.50-60に週足の抵抗があり、これを実体ベースで上抜け切れずに押し戻されています。83円割れで越週した場合は前週の立ち上げの可能性を打ち消して、下値リスクがやや高くなりますが、短期トレンドは82.50割れで終えない限り、変化しません。また、この場合でも中期トレンドが強い状態を保っており、80円割れで越週しない限り調整下げの範囲内となります。週足の上値抵抗は、84.50-60,85.60-70,87.10-20に、下値抵抗は83.10-20,82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は77.66と74.71に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
2/25現在、31週、62週移動平均線は77.66と74.71にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.03.01
A$シカゴポジション(2021年2月23日現在)
シカゴはやはり方向観持てないままに、僅かな豪ドルショートをカバーしてきました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:山中 康司
2021.02.23
豪ドル/米ドルのターゲットを考える 2月23日アップデート
日経平均の30年ぶり高値、プラチナの6年半ぶり高値など、長期的な高値更新が続いていますので、豪ドルもと考える市場関係者も増えてきました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。