オーストラリア政策金利の予想
本日昼に豪州の政策金利が発表されます。年明け最初の会合となります。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(2月2日7時00分現在)
現行の0.10%を据え置き(エコノミストは全員据え置き予想でレンジなし)
3年債利回りの目標上限を0.10の据え置き(全員据え置き予想)
豪州中銀は昨年11月会合でそれまでの金利0.25%を0.10%に利下げしました。イールドカーブコントロールも実施していますが、その3年債利回りの上限目標も0.10%に下げました。
昨年最後の会合となった12月以降の経済指標では、12月失業率は6.8%(中銀見通し、年末8.0%、2021年6月末で7.5%)となり、見通しより改善しています。12月小売売上高は▼4.2%と大きくマイナスでしたが、11月は+7.1%で、両月共にコロナ前である3月の数値を上回っています。概ね中銀見通しに沿った改善ですので、暫くは据え置きが継続しそうです。コロナウィルス再拡大による突発材料にだけ注意を払う状況と思われます。尚、エコノミストの先々見通し(下表)でも2020年2Qまで現行金利で据え置き予想になっています。
今回の注目点は
@ 先々の経済成長をどの様に見ているか。
A 万一、追加利下げを行う場合の想定基準を示唆するか。
B 為替の豪ドル高(対米ドル)に対して言及するか。過去の中銀は「豪州ドルは過去2〜3年の高値からは少し低い水準にいる。」(注:2016年1月以降では、2017年9月高値0.8125、2018年1月高値0.8135のダブルトップ)とあまり気にしていませんが、今回もこの程度で済むか否か。
エコノミストの先々見通しは下記となっています。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。A(=0.7750)とB(=0.7775)の収斂後に下抜けました。現在はサポートC(=0.7590)に止められて、まだ豪ドルが弱い状態です。切れば途中に0.7550のサポートありますが、次の大きなサポートはD(=0.7460)になります。上値はE(=0.7710)に抵抗線あり、越えればB方向になります。昨日のシカゴポジション267と合わせご覧ください。
今日の政策金利で想定外(例えば上記@〜Bなど)の内容が含まれると、相場に影響がでると思います。
次回金融政策発表は2021年3月2日(火曜日)に予定されています。
(2月2日9:00、1豪ドル=0.7632米ドル)
オーダー/ポジション状況
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