トルコリラ円レポート月曜版(2021年2月1日)

安値が13.92レベル、高値が14.36レベルとなり年初来高値を更新、思った以上にトルコリラ高の一週間となりました。

トルコリラ円レポート月曜版(2021年2月1日)

トルコリラ円レポート月曜版

〇トルコリラ円、安値13.92。高値14.36と年初来高値を更新しトルコリラ高の一週間に
〇水曜日にトルコ1月CPI・PPIが発表、前回並みの数字が予想されトルコ中銀のインフレ率目標よりも高い
〇2/18のトルコ中銀会合で利上げの思惑も出てくるか
〇今週は14.10レベルをサポートに14.60レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「1月7日高値に近い水準と直近安値圏という年初来の値幅を参考に、13.80レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が13.92レベル、高値が14.36レベルとなり年初来高値を更新、思った以上にトルコリラ高の一週間となりました。

先週のトルコリラは、木曜までは対ドルの動きではトルコリラはほぼ横ばい、ドル円はユーロドル安をきっかけとしたドル高で底堅い地合いから結果としてじり高の展開となっていました。そして28日木曜にトルコ中銀総裁は「インフレ率が目標の5%に減速すると見込まれる2023年まで金融引き締め政策を継続する意向」とインフレ率の数値だけでなく時期を示し引き締めを明確にしたことが好感されました。

月末にもドルトルコリラでトルコリラ高となるいっぽうで、ドル円は実需とテクニカルの要因が重なって円安に振れたことからトルコリラ円は14.36レベルと昨年9月3日以来の高値となっています。

今週は3日水曜にトルコの1月CPI・PPIが発表されます。前回12月のCPIは14.6%でしたが、今回も前回並みの数字が予想されていてトルコ中銀のインフレ率目標よりもかなり高いことを考えると、次回2月18日のトルコ中銀会合における利上げ思惑も出てきそうです。エルドアン大統領は高金利政策に否定的ですから、中銀の独立性を守ることが出来るのかも今後の会合のたびに話題に上ってきそうです。

今回は5か月ぶりのトルコリラ高の水準となってきましたので、週足チャートから見ていきます。

トルコリラ円レポート月曜版

昨年11月安値と高値を起点とした上昇ウェッジ(ピンク)の中での動きとなっていますし、昨年5月高値と11月安値の半値戻しも超えています。現在は61.8%戻しとなる14.62を次のターゲットに上昇中と見てよいでしょう。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

週足チャート内のラインをそのまま残してあります。現在は半値とサポートラインがほぼ同水準にあることから下値は14.10レベルと考えてよさそうです。また上側のウェッジのラインはかなり近い水準にあることや、明確に上昇トレンドに入ってきたことを考えると14.62を視野に入れてよいでしょう。

今週は週足のテクニカルで示された各水準を参考にして、14.10レベルをサポートに14.60レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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