トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「13.50レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスと高値圏でやや上値が重たい動き」を見ていました。実際のレンジは安値が13.81レベル、高値が14.25レベルと、上昇チャンネル内での動きを継続する強い値動きを見せました。
先週のトルコリラは、月曜に発表されたCPIが予想(14.2%)よりも高く14.6%となったことで更なる中銀の利上げ思惑があったというトルコリラ要因と、対ドルの動きを見た場合にドルトルコリラがほぼ横方向への動きであったことに対してドル円では週後半に円安に動いたという円要因との双方がトルコリラ円一段高に動かしたと言えるでしょう。
しかし、トルコ中銀の利上げ期待だけではトルコリラ高が長続きするとも思えず、高金利下の景気減速という動きには注意が必要です。今週は本日の失業率、経常収支、13日の鉱工業生産といった経済指標がありますが、大きなインパクトは無さそうですが、各指標が悪化していないかはチェックでしょうか。
また新型コロナの感染者については一時期は統計手法が違ったことで、とんでもない数字が出ましたが、12月中旬以降はかなり落ち着いてきて直近では1万人を割り込んできています。このあたりは好材料というほどではないにせよ、安心できる状況と見てもよさそうです。
テクニカルにいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先週末の引けまではピンクの平行線で示した上昇チャンネルの中での推移でしたが、週明けとともにこのチャンネルを下抜けてきたことで、今週は調整が先行しやすい流れとなってきたことがわかります。12月中旬安値と先週高値との38.2%押しが13.75、半値押しが13.59となっていて、後者の水準あたりを下値の目途とする展開が考えられます。いっぽうで短期的な高値は既に見たと考え、14円台では売りが出てきそうです。
今週は半値押しに重なる13.60レベルをサポートに14.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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