ランド円レポート月曜版(2021年1月11日)

実際のレンジは、安値が6.69レベル、高値が7.06レベルとなりました

ランド円レポート月曜版(2021年1月11日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値6.69レベル、高値7.06レベルで昨年11/20以来の安値圏へ
〇ランド売りの要因として新型コロナの南ア変異種の影響が響いてきたか
〇今週は南ア国内の感染者状況をチェック、また全般的なドル高の動きが続くならランド売り強まる可能性
〇今週は6.55レベルをサポートに6.85レベルをレジスタンスとする週と見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「過去2週間のレンジを基準に、6.95レベルをサポートに7.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.69レベル、高値が7.06レベルとなり、「下げ始めると動きが速まりそうな点にだけは注意が必要」という懸念方向に振れる展開となりました。

先週のランドは、週初からランド売りが先行していましたが、週半ば以降のドル高局面でドルランドがドル円以上に大きくドル高に動いたことで結果としてランド円は昨年11月20日以来の安値圏へと沈み込みました。このランド売りの要因としては先週の時点では懸念はされていたものの為替相場にはあまり影響が出ていなかった新型コロナの南ア変異種の影響が響いてきた様子です。

先週時点でも既に「若年層を中心に変異ウイルスの感染が拡大している」ことはニュースになっていたのですが、先週からは1日あたりの感染者数が2万人を超え、感染スピードが速く、ワクチンが効かない恐れがある点が警戒されています。既に日本でも南ア変異種の存在は確認されていますし、世界的に広がっているリスクは否定できません。その後、ファイザー+ビオンテックは変異種に対応したワクチンも6週間以内に製造可能と発表したことは良いニュースではあるものの、新たにブラジル変異種まで出て来て既にイタチごっこ状況になり始めている感もあります。

今週は南アの経済指標は小売売上高程度ですし11月の数字ですからあまり気にすることもないでしょう。引き続き南ア国内の感染者状況をチェックしながら全般的なドル高の動きが続くのか止まるのかを見て、ドル高の流れが続く場合には対ランドでは今週もランド売りが強まる可能性がありそうです。

先週の6.70割れは久しぶりですから、まずは日足チャートから見ていきます。

ランド円レポート月曜版

これまで4時間足チャートで示していた11月下旬からの上昇チャンネルは先週明確に下抜けています。現在は8月安値と12月高値の38.2%押しとなる6.66をターゲットにしていることになりますが、同水準は11月に上昇してしばらくサポートとなっていた水準とも重なりますので、ここを下抜けると半値押しの6.52までの下げが速まる可能性には注意です。

いつもの4時間足チャート((上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

先ほどの日足チャート内のターゲットも示してありますが、6.66は先週の安値に近いことや先週のような下げが続けば次のターゲットも遠い水準ではありませんので、やはり6.50台は考えておいた方が良さそうです。今週は半値押しのターゲットに近い6.55レベルをサポートに、先週後半の高値圏となった6.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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