豪ドル/円、短・中期トレンド共に“豪ドル強気”。一段の上昇の可能性が点灯。
7日に発表された豪11月の貿易収支は50億2200万豪ドルの黒字となり、前月の65億8300万豪ドルから黒字幅が縮小しました。鉄鉱石などの輸出が+3%に留まった一方で、乗用車などの輸入が10%増加したことが主要因となっています。また、直後に発表された11月の住宅着工許可件数は前月比+2.6%、前年比で+15.0%となり市場予想より好結果でしたが、いずれも反応なく、むしろ米ジョージア州の上院選挙で、民主党が2議席を獲得して50:50になったことでねじれが解消、経済政策決定がよりスムーズとなるとの見方が広まり、リスク選好の動きが強まる中、豪ドルは対ドルで2018年3月、対円でも2019年4月以来の高値を更新中です。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは非常に強い状態にあります。80円台は長期的な上値抵抗として働くポイントですが、新たな上昇トレンドに入った可能性が点灯しており、急落地合いとはなり難い状態です。短期トレンドは78.50割れで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は80.70-80、81.40-50に、下値抵抗は79.50-60、79.00-10にあります。79円割れで終えた場合は日足の形状が悪化、78.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。但し、この場合でも中期トレンドが強い状態にあり、74円割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。21日、120日、20日移動平均線は、78.82、76.45と74.53に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方週足を見ると、6週連続陽線引けとなり、この間に先週の陽線が2017年9月に付けた90.30を基点とする中期的なレジスタンスラインを上抜けて越週しており、新たな上昇トレンド入りした可能性が生じています。今週はこの流れを受けて続伸に繋がっています。また、このまま80円台を割り込まずに越月した場合は、長期トレンドも“強気”に変化します。この場合は、超長期的な上値抵抗ポイントである84円台を目指す動きが強まる可能性が高くなります。今週の週足の上値抵抗は80.70-80、81.30-40に、下値抵抗は79.60-70、79.10-20、78.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は76.06と73.95にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
1/8現在、31週、62週移動平均線は76.06と73.95にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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