A$シカゴポジション(2021年1月5日現在)

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

A$シカゴポジション(2021年1月5日現在)

シカゴポジション(CME)264

シカゴポジション(CME)264

主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年1月5日現在の数値)


ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴは全般的にポジション調整の週になりました。但し、NZドル以外はポジションの枚数を積み上げ、総枚数が増えているので、相場を動かすエネルギーを溜めたことになります。

シカゴは豪ドルショートを減らしてきました。ロング5,900枚増、ショート3,300枚増で、差し引き2,600枚のショート減となり、ネットで3,900枚のショートまで減らしています。かなりスクエアに近い水準となっています。ポジション総枚数は12万3000枚となり、昨年10月13日とほぼ同じ水準の枚数となりました。それ以前は3月3日の18万枚が最大、翌週3月10日の15万枚が次いでいます。この3月は豪ドルのネットショートが5万枚と最大でしたので、ショート手仕舞いの開始した日となります(チャートの〇印)。相場はその時点から底打ちし、豪ドル高の一本調子になった時です。今回は、翌6日と7日に0.7818〜21の高値を付けており、締日(5日)以降に一段と損切りして、スクエアに近い状態になったかもしれません。

チャートを見ると、豪ドル高ウェッジの上限を大きく越え、ウェッジのレンジは0.7430〜0.7600となっています。今現在のスポットは0.77付近にあり、上記高値から120ピップスも売られているので、もしシカゴがスクエアになった場合は一度豪ドルの天井を付けたかもしれません。その場合は暫く総枚数の整理が起き、豪ドルが下落するにしても緩やかになりそうです。
さて、実際の相場は11月初底値の急角度豪ドル高トレンドラインは今現在0.7610〜0.7790になっています。6日・7日に上限を上抜けましたが、8日以降はこのトレンド内に引き戻されており、抵抗線でショートカバーさせられてから戻された可能性が高いと思われます。このトレンド内の0.7670にサポートありますが、もし切れた場合は下限の0.7610方向の下押し先行になりそうです。逆にサポート維持できれば0.7730、0.7760、0.7790の順に抵抗線ありますが、0.7760が強い抵抗線になっています。(1豪ドル=0.7702米ドル、1月12日14:55)

シカゴポジション(CME)264 2枚目の画像

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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