豪ドル/円、“豪ドル強気”の流れ。78.50割れの越週で短期トレンドに変化。
今週はオーストラリアの注目される経済指標の発表はありませんでしたが、先週に続きバイデン新政権のブルーウェーブ実現で、経済政策運営がよりスムーズになるとの見方や、経済効果を先取りして長期金利が上昇、株式市場も史上最高値を更新する動きが継続しており、リスク選好の動きがより強い展開となっています。14日にバイデン次期大統領による1.9兆j規模の追加経済対策が公表されたことも好感されていますが、一方で、パウエルFEB議長は早期の利上げを否定し景気に対しても慎重な見方を示しており、また、足元では雇用市場の回復の遅れが認められることから、豪ドルは対米ドル、対円で緩やかな上昇に留まっています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは豪ドル強気の流れを変えていません。80円台にある強い抵抗ポイントで足踏み状態となっていますが、日足の形状は安定しており急落にも繋がり難い形です。日足が80円割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなりますが、短期トレンドは78.50割れで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は80.70-80、81.10-20、81.40-50に、下値抵抗は80.10-20、79.50-60、79.00-10にあります。78.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなりますが、この場合でも中期トレンドが強い状態にあり、76円割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。21日、120日、20日移動平均線は、79.36、76.67と74.88に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
一方週足は、7週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れが継続中です。また、5手前の陽線が2017年9月に付けた90.30を基点とする中期的なレジスタンスラインを上抜けて越週しており、短期的には新たな上昇トレンドに入った状態にあります。但し、79円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、78.50割れで越週した場合は目先天井を確認した可能性が高くなり、今後の反発余地が限られ易くなります。今週の週足の上値抵抗は80.70-80、81.30-40に、下値抵抗は79.60-70、79.10-20、78.50-60にあります。31週、62週移動平均線は76.29と74.04にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
1/15現在、31週、62週移動平均線は76.29と74.04にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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