シカゴポジション(CME)265
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年1月12日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは全般的にドルショートを積み上げてきました。流れはややドル高推移ですので、売り上がりの形になりました。
シカゴは遂に豪ドルショートを綺麗にし、ロングに切り替えてきました。目先の豪ドル上げは一度終了したかもしれません。相場観とポジションが合うまではまだ上下振らされる可能性が高いと思います。締日までは、ロング700枚増、ショート8,700枚減で、差し引き9,400枚のロング増になっています。流石にショートの損切りを先行した模様です。まだ5,500枚程度のロングですので、相場観を持ったポジションではありません。また6日・7日が0.7820付近の直近高値で、先週はシカゴ締日以降の14日に0.7807付近までの高値を付けて反落しており、明日の締日でどうなったのかウォッチする必要があります。
チャートを見ると、締日では小幅(僅か12ピップス)の豪ドル高に留まり、まだ豪ドル高ウェッジは上抜けた状態を継続していますが、今週新たに加えた緑のサポートが0.7610付近にあり、まず明日の締日の試金石になります。ウェッジが0.7410〜0.7600ですので、このレンジ内に入り込むのかを注目します。
さて、実際の相場は11月初底値の急角度豪ドル高トレンドラインは今現在0.7650〜0.7830になっています。先週も書きましたが6日・7日に上限を上抜けた後、8日以降にこのトレンド内に引き戻されており、今日のスポットはトレンドライン下限に近い方まで豪ドルが緩んでいます。このトレンド内の目先のサポートは0.7680にあり、切れば次はレンジ下限です。万一、ここを下回っていくと、0.7610、0.7560の順にあるサポートを試す流れに入りそうです。シカゴはロングに切り替えたばかりですので、サポート切れは要注意になります。一方で、上値は0.7730、0.7770〜80の順に抵抗線あり、少なくとも下限割れのリスクを減じるには最初の抵抗線を越えて終わることが必要になりそうです。
(1豪ドル=0.7684米ドル、1月18日13:50)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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