米12月雇用統計の予想
本日は米雇用統計の数値が発表されます。米国は新大統領が議会で承認され、上下院も含めトリプルブルーになりました。米経済の先行き楽観視に10年債金利は大幅な上昇となり、景気回復期の金利高で株高を演出しています。足元の経済指標がそれを補強するのか注目されます。
今回の予想
(1月8日9時現在)
NFPとADP社
前回11月数値は失業率が小幅改善し、NFPは予想の半減でした。米労働省は11月もコロナ後の雇用活動は緩やかに拡大し、輸送関連、倉庫業、専門職、ヘルスケア関連などが増加に寄与し、一方で、政府関連、小売関連の雇用は減少したとの由です。
さて12月ですが、前月比で失業率は小幅悪化、NFPは増加数が小幅となり、平均時給の伸びは小幅減の予想になっています。ADP社の雇用は予想8.8万人に対して結果は▼12.3万人(11月分も小幅下方修正)になったので、市場はNFPのマイナスもある程度織り込んでいると思われます。注目のNFPもADP社の3月〜11月までの実数と比較するとその差は33.9万人、12月はADP社実績値とNFP予想値を加味すると51.2万人(10ヶ月分)差ですので拡大します。NFPとADPの公務員の差や単月での月ずれを見るとこの程度の差はあり得ます。但し、11月も減少の主な要因は公務員と小売関係であると労働省は指摘しており、また公務員はここ数ヶ月はマイナス要因ですので、今回はADPに準じてマイナスも想定する必要がありそうです。因みにエコノミスト予想レンジを入れて計算すると、NFPは▼1,023〜▼953.4万人になります。
ユーロドル対米ドルの日足は昨日のユーロ圏HICP時に添付したチャート後、昨日7日は6日の高値と頭を合わせた包み陰線となり、下値は12月からのユーロ高トレンドのサポート1.2240手前で止まりました。今日は週足ができます。下図はユーロドルの週足チャートです。昨日までの段階でトウバ陽線(寄値1.2250)になっており、このままで終わればユーロは上値トライ失敗になります。
週足チャートではA(=1.1900)とB(=1.2380)で上昇ウェッジを形成しています。この間のC(=1.2220)に沿って、急激なユーロ高となっています。
今日は日足の1.2240と週足の1.2220が下値ポイントになります。もし1.22未満の終値になると、次は日足の1.2055と週足の1.1900のサポート方向への動きになりそうです。逆にここを維持できればBまでの上値余地がでてきます。
今日の失業率関連指標が全般的に良ければ、米金利高でドル選好になりそうですが、失業率関連指標の個別がまちまちの結果となった場合に今日のNY終値が重要になりそうです。
(2021年1月8日13:30、1ユーロ=1.2261ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.01.08
ドル高傾向続くか、米雇用統計発表に注目(1/8夕)
8日の東京市場は、ドルが小高い。前日示現した戻り高値を更新し、一時12月15日以来の104円台を示現している。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2021.01.08
ドル円 一時104円に乗せ21日線を上抜ける、ドル売り地合いに変化か (1/8午前)
8日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。