米12月雇用統計の予想(21/1/8)

日本時間2021年1月8日22時30分に発表予定です。

米12月雇用統計の予想(21/1/8)

米12月雇用統計の予想

本日は米雇用統計の数値が発表されます。米国は新大統領が議会で承認され、上下院も含めトリプルブルーになりました。米経済の先行き楽観視に10年債金利は大幅な上昇となり、景気回復期の金利高で株高を演出しています。足元の経済指標がそれを補強するのか注目されます。

今回の予想

今回の予想

(1月8日9時現在)

NFPとADP社

NFPとADP社

前回11月数値は失業率が小幅改善し、NFPは予想の半減でした。米労働省は11月もコロナ後の雇用活動は緩やかに拡大し、輸送関連、倉庫業、専門職、ヘルスケア関連などが増加に寄与し、一方で、政府関連、小売関連の雇用は減少したとの由です。

さて12月ですが、前月比で失業率は小幅悪化、NFPは増加数が小幅となり、平均時給の伸びは小幅減の予想になっています。ADP社の雇用は予想8.8万人に対して結果は▼12.3万人(11月分も小幅下方修正)になったので、市場はNFPのマイナスもある程度織り込んでいると思われます。注目のNFPもADP社の3月〜11月までの実数と比較するとその差は33.9万人、12月はADP社実績値とNFP予想値を加味すると51.2万人(10ヶ月分)差ですので拡大します。NFPとADPの公務員の差や単月での月ずれを見るとこの程度の差はあり得ます。但し、11月も減少の主な要因は公務員と小売関係であると労働省は指摘しており、また公務員はここ数ヶ月はマイナス要因ですので、今回はADPに準じてマイナスも想定する必要がありそうです。因みにエコノミスト予想レンジを入れて計算すると、NFPは▼1,023〜▼953.4万人になります。

ユーロドル対米ドルの日足は昨日のユーロ圏HICP時に添付したチャート後、昨日7日は6日の高値と頭を合わせた包み陰線となり、下値は12月からのユーロ高トレンドのサポート1.2240手前で止まりました。今日は週足ができます。下図はユーロドルの週足チャートです。昨日までの段階でトウバ陽線(寄値1.2250)になっており、このままで終わればユーロは上値トライ失敗になります。
週足チャートではA(=1.1900)とB(=1.2380)で上昇ウェッジを形成しています。この間のC(=1.2220)に沿って、急激なユーロ高となっています。
今日は日足の1.2240と週足の1.2220が下値ポイントになります。もし1.22未満の終値になると、次は日足の1.2055と週足の1.1900のサポート方向への動きになりそうです。逆にここを維持できればBまでの上値余地がでてきます。
今日の失業率関連指標が全般的に良ければ、米金利高でドル選好になりそうですが、失業率関連指標の個別がまちまちの結果となった場合に今日のNY終値が重要になりそうです。

NFPとADP社 2枚目の画像

(2021年1月8日13:30、1ユーロ=1.2261ドル)

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