ドル円 一時104円に乗せ21日線を上抜ける、ドル売り地合いに変化か
8日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。海外市場でのドル高円安の動きを受け、朝方103.84レベルで取引が始まったドル円は、東京時間も米長金利上昇の上昇が続き、米国債10年物利回りが1.10%に迫る勢いとなっていることから高値圏での上値試しとなり、一時約3週間ぶりの高値となる104.00をつけました。東京時間正午現在は103.82レベルでの取引です。
日経平均午前は景気回復期待からの米国での株高を受け、475円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米民主党が上下両院の多数派を握ることが確実となり、民主党政権の主張する大規模経済対策の実現可能性が高まったことから、リスクセンチメントが改善、株価と米長期金利が大幅に上昇しました。ドル円はリスク選好のドル売りに長期金利上昇のドル買いが勝った形で上昇。東京時間終盤の103円台前半から、一時103.96まで上伸しました。
テクニカルにはドル円は昨日の上昇で転換線、21日移動平均線を突破、11月上旬からの下落トレンドの一部も上抜けて、ドル売り地合いが弱まった印象です。
ここから上は別のトレンドライン上限104.15や一目均衡表「雲」下限104.32がレジスタンス。下方向は103.47レベルの21日移動平均線との絡みが注目されます。
本日は夜に米雇用統計の発表を控えており、午後の時間帯は動きが鈍りそうですが、104円台に乗せてしっかり足場を固める動きとなるか注目されます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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