ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「6.85レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする流れ」を予想し、実際のレンジは安値が6.90レベル、高値が7.10レベルと想定通りの推移だったかと思います。
今週は、南アフリカ関連の経済指標もありますが、2日(木)にOPEC総会、3日(金)に米国雇用統計とリスクオンにつながる可能性のイベント、そしてイエレンFRB議長講演後の雇用統計という点で、引き続きドル円の動きに左右されやすい地合いです。
ドル円は、金曜のイエレン議長の早期利上げの可能性に言及した発言以降、ドル買いが先行しているものの、長期円高トレンドに変化が無いと考える以上、4月の日銀金融政策決定会合で梯子を外される前の高値111.88レベルが戻りの限界点となるであろうことは週報にも書いた通りです。詳細は週報をご確認いただければと思いますが、今週はドル円がその戻しの範囲内で最大限111.50までの円安の可能性という前提からランド円についても見通しを立てていきます。
ランド円日足
チャートの一番上と一番下のラインは年初来高値(1月4日=4月22日、7.88)と年初来安値(1月11日、6.56)となっていて、5月以降は年初来安値からのじり高の動きに対して、ランド売りが強まる展開が続いています。
テクニカルにも4月22日高値からの下げの後、フラッグ(ピンクの点線)を形成し、その後やや下げた後に現在は再びフラッグ形成中です。先ほどドル円も円安が先行しているものの再び円高に回帰する可能性について書きましたが、ランド円においてもその円安の動きの間はフラッグを形成し、もしフラッグを下回る動きとなって来ると年初来安値と年初来高値絵の78.6%(61.8%の平方根)にあたる6.83を試しやすい展開となってきます。
年初来安値を付けた後の最後の押しが6.84であったことを考えると、単純なサポートという観点からも同水準はターゲットとなりやすい水準です。ただ、今週中にそこまでの下げは考え難く、今週はほぼ先週と同水準での推移を予想しています。
今週のランド円は、6.90レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスと引き続き7.0の大台を挟んでの値動きを見ておきます。
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