ユーロ圏第3四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)10月31日9時現在
本日、ユーロ圏の3Q・GDPが発表されます。エコノミスト予想では、前期比及び前年比共に2Qよりも減速予想になっています。既にECB見通しでも減速傾向を強めていると予想していますので、特に驚く予想ではありません。要因は2Qから落ちている製造業部門の低下がサービス部門まで波及を始めていると指摘されています。GDPはこの辺りの内容が注目されます。
また、波乱要因としては、域内最大の経済圏であるドイツの3Q・GDPの発表が11月14日に予定されており、この数値が今回はあくまで推定値しか算入できていません。もし数値が振れるとしたらこの辺りと思われます。
(上図)GDP推移(前四半期比ベースと3四半期移動平均線:3Q予想値を加味)
(下図)GDP推移(前年比ベース:3Q予想値を加味)
ご参考までに10月24日のドラギ総裁記者会見の指標関連の一部は下記になります。
(引用開始)
@先々の鈍化の主要要因は世界貿易の弱さや長引く世界的不確実性である。これらがユーロ圏の製造業部門に影響を与えている。
AGDP見通しでは、2019年は年率で1.1%、2020年に1.2%、2021年に1.4%を予想している。GDP見通しは、6月時点の見通しと比べ、2019年と2020年に関し下方修正した。
Bユーロスタットの暫定値によれば、HICPインフレは2019年8月年率1.0%で、7月と変わらなかった。エネルギーインフレの低下が食品のインフレと相殺した。先々ではHICPインフレは2019年1.2%、2020年1.0%、2021年1.5%予想である。2019年6月時点と比べ、インフレを下方修正した。
(引用終了)
本日ユーロ圏の10月消費者物価(HICP)も同時刻に発表(予想は下記)されます。
ユーロ圏消費者物価指数(前年同月比)
インフレは低下しており、ECBの目標下限からも大きく下がっています。
ユーロドルの相場は、10月23日時点の1.1100〜90米ドルレンジ推移は大枠変わっていません。10月初の底値からのサポートが維持されており、短期的にユーロは底固くなっています。このサポートが1.1070〜80米ドルにあるので、もしここを割れて終わると1.1040、1.1010、1.0980〜90米ドルの順に下押し先行となりそうです。
上値は1.1190、1.1220米ドルに抵抗線があります。また月足では1.1250〜60米ドルに強い抵抗線があり、もしここを越えていくと次第にユーロ買いが強まっていくと思われます。
(10月31日10:20、1ユーロ=1.1164米ドル、121円40銭)
オーダー/ポジション状況
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