ユーロドル横這い後続落、イタリア財政問題、メイ首相退陣観測が重石
17日の東京市場でユーロドルは横這い推移。昨晩の海外市場でユーロドルが下落した流れを受けて昨日とは大きく水準を違え、1.117台主体のレベルで取引されましたが、レンジは1.1171-84と極く狭く日中は動意薄でした。夕刻欧州勢参入後は一時下げ幅を広げ、昨日安値を下回る1.1159をつけています。
昨日の海外市場では前日に続きイタリアのサルビーニ副首相がEUの財政規律を軽視する発言を繰り返し、加えて、イギリス保守党議員委員会とメイ首相が6月初旬のEU離脱関連法案の再採決の後、辞任時期を確認することで合意、早ければ6月下旬の辞任の可能性が高くなったことがユーロを押し下げ、1.1166の安値をつけました。ブレグジットに関しては、本日夕刻も、労働党とのEU離脱協議が不調に終わったとの英国政府高官発言をBBCが報道しています。一方で同じく本夕公表されたユーロ圏の4月のコアCPIが速報より0.1%上方修正された+1.3%と公表されましたが、特段ユーロ買いにはつながっていません。
暫く材料難からやや蚊帳の外にあったユーロドルは、ここへ来てイタリア財政問題、英国のEU離脱迷走というこの1年のネガティブな要因が同時に蒸し返した形となり、センチメントは悪化しています。
テクニカル的にはユーロドルは昨日の下げで21日移動平均線を下放れ下値探りの様相、今のところ下げが加速する動きとはなっていませんが、一旦1.1150を割り込むと、5/3安値1.1135や年初来安値1.1112を意識する動きとなりそうです。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安。本日この後23:00に米ミシガン大消費者信頼感指数、および景気先行指数の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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