ユーロドル 乱高下の後1.12台前半に戻す
16日の東京市場でユーロドルは1.1201-12のわずか11pipsの動き。
昨日伝えられたイタリアの財政規律問題が尾を引いたことや、中国の経済指標悪化が重石となり、昨日序盤の海外市場でユーロドルは続落、一時1.1178の安値をつけました。しかし、その後トランプ大統領が今週末期限の自動車輸入関税引き上げの判断を半年先延ばしする意向と報道されると急反発、一転して1.1225の高値をつける最近のユーロドルの中では値動きの荒い展開となりました。
東京市場に入るとユーロドルは打って変わって小動きになりましたが、1.1200を割り込むことはありませんでした。その後夕刻欧州勢参入後に一時昨日高値に肉薄する1.1224をつけていますが、ブレイクできずに押し戻され、東京時間18:30現在は1.1210レベルでの取引です。
英国のメイ首相は16日に保守党議員委員会と会合を持つ予定ですが、席上委員会メンバーはメイ首相に6月前半の退陣要求を突きつける見込みと報道されています。メイ首相が退陣に応じない場合には不信任投票実施に向けて党内規則の変更の可能性もあるともされており、夕刻にかけてポンドは弱含みとなっています。今のところユーロドルには波及していませんが、展開次第ではユーロに売り圧力が波及する可能性もあり要警戒です。会合は日本時間19:30より開始される予定。
ユーロドルは昨晩乱高下したとはいえ、結局は最近のレンジの中で動いたのみ、引き続き21日移動平均線に絡みつく動きで次の材料待ちです。
序盤の欧州株価指数先物は概ね下落して推移。今晩この後米国では21:30に新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月住宅着工・建築許可件数の発表があります。
ユーロドル日足
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