トルコリラ円レポート月曜版(2019/5/7)

東京10連休で1週間飛んでいますので、今週はいつもと若干書き方を変えて、まずここ2週間のトルコリラの動向について書いていくこととしましょう。

トルコリラ円レポート月曜版(2019/5/7)

トルコリラ円レポート月曜版

東京10連休で1週間飛んでいますので、今週はいつもと若干書き方を変えて、まずここ2週間のトルコリラの動向について書いていくこととしましょう。

先々週のトルコリラは、週前半こそ落ち着いた値動きとなっていましたが、米国のイラン産原油の全面禁輸に対してトルコが批判したことから、改めて米国との関係悪化が懸念されました。トルコリラの上値が重たくなり始めたところに25日のトルコ中銀会合の声明です。政策金利自体は予想通り据え置きとなりましたが、今後の引き締めに対する文言が削除されたことで、将来的な利下げ思惑が台頭し、トルコリラは対ドル、対円ともに大幅安となりました。トルコリラ円は安値18.57レベルまで下がり、週初の水準から70銭ほどの下げとなりました。

先々週末から先週は目立った材料が無かったこと、本邦個人投資家も動かなかったことから先週は安値圏でのもみあいとなり、18.53〜18.76の20銭強の狭い値幅での取引に終始していました。しかし、先の地方選で野党がイスタンブール市長に当選したことに難色を示していたエルドアン大統領と与党AKPに対して、選挙管理委員会が継続して審議しているため、その結果次第では上下どちらにも動きうるということも動きが鈍い材料でした。
そして、今週連休最終日の昨日、トルコの選挙管理員会はイスタンブール市長の再選挙を6月23日に行うことを決定しました。トルコの民主主義は国民ではなくエルドアン大統領のものかという不審が一気に広がり、トルコリラは先々週に続いての大幅安、NY市場では一時17.96レベルと18円の大台を割り込み、その後やや戻しての本日7日という状況です。

これまでもエルドアン大統領の強権政治に対しての不満はありました。しかし先々週の中銀声明を見ると、利下げを望んでいる大統領への気遣いではと勘繰りたくなりますし、選挙管理委員会に至っては、再選を行ってもよい理由が確かにあったとはいえ、これも大統領の圧力に屈したと見られても仕方ありません。野党候補は改めて戦うことを表明しているものの、海外投資家から見たら投資を控えたくなる政治が行われていることを確認したようなものです。

米国との関係悪化懸念、中銀が利下げを行う可能性、そして再選挙と今のトルコリラには買い材料が見当たりません。
また、テクニカルにも1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値を試す流れになっていくでしょう。1月3日は、それこそ瞬間の出来事であったため、業者により安値は17.05〜99レベルと17円台で広く分散していますが、どの業者の安値をも更新するということは16円台を見ることを意味します。今すぐではないにせよ、17円の大台をトライする展開をそう遠くないうちに見る可能性が高いと考えていた方がよさそうです。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

こうして見ると3月高値からのレジスタンスライン、そしてそれに平行に引いたラインとで構成される下降チャンネル(ピンクの平行線)の中での推移を現在でも継続していることがわかります。また中段の対ドルレートも昨日ついに1ドル6リラの大台乗せ(高値6.1511レベル)を見ることとなり、トルコリラの一段安を考えざるを得ない展開と言えます。

現在、下降チャンネルの上限が18.60レベルから今週末には18.30レベルへと下がってきます。このレジスタンスラインの下での推移を考えざるを得ませんし、下限に至っては今週末には17.50を割り込んできます。東京の10連休を前に安易にスワップを取りにいったトルコリラ買いのポジションに対する調整も入りやすいため、常に下げに注意が必要です。

今週は更なる下げを考え18.40レベルをレジスタンスに17.60レベルをサポートとする週を見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

2019年の為替相場を予想

FXが初めての方向け特集

円通貨ペア 為替チャート・相場予想

米ドル(USD)

米ドル(USD)相場の焦点
  • ・米景気の先行き見通しと金融政策 ◎
    ・米中貿易戦争をはじめとする米保護主義の拡大懸念◎
    ・トランプ政権の「ロシアゲート」の広がり ◎↓
    ・ドル高の人為的是正の有無 ◎↓
    ・アメリカ第一主義、保護貿易政策への転換の経済への影響波及
    ・減税、インフラ投資等の実効性
米ドル/円 通貨ペア 詳細分析

ユーロ(EUR)

ユーロ(EUR)相場の焦点
  • ・英国EU離脱の今後の展開と影響 ○ 
ユーロ/円 通貨ペア 詳細分析

豪ドル(AUD)

豪ドル(AUD)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・金融緩和打ち止め観測 ○↑
    ・国内ファンダメンタルズの相対的な安定 ○↑
豪ドル/円 通貨ペア 詳細分析

NZドル(NZD)

NZドル(NZD)相場の焦点
  • ・新政権下の中銀の政策スタンス変化の有無 △↓
    ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・国内の住宅価格の高騰とピークアウト ○↓
NZドル/円 通貨ペア 詳細分析

トルコリラ(TRY)

トルコリラ(TRY)相場の焦点
  • ・エルドアン大統領の経済政策、中銀支配への不安◎↓
    ・政情不安、経済政策への不信による海外資金の流出 ○↓
    ・米国との関係悪化一段落◎↑
トルコリラ/円 通貨ペア 詳細分析

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカランド(ZAR)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦で中国景気失速懸念◎↓
    ・ムーディーズによるソブリン格付け引き下げ懸念◎↓
    ・資源価格の下げ止まり ○↑
    ・金価格反発  △↑
南アフリカランド/円 通貨ペア 詳細分析

ライブ株価指数

政策金利表

ページトップへ戻る