ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、もみあいの中でやや底堅い展開を考え「7.60レベルをサポートに7.90レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.68レベル、高値が7.96レベルと予想をわずかに上回る程度で、ほぼ予想通りのもみあいながらも底堅い値動きとなりました。
先週のランド円は、前週末に発表される予定だった南アフリカの格付けが見送られたことで、材料が無くなってしまった感じでした。この見送りが引き下げだ、引き上げだと両サイドの思惑は出ていたものの、少なくとも予定がわからないと何とも言えないとは思います。仮にラマポーザ大統領の政策に対して効果が出てくれば遅い方がよいということにもなりますし、逆に米中貿易戦争で中国の景気減速が懸念されることから、南ア最大の貿易国の不振が表面化するようだと早い格付け発表のほうがよいことにもなります。
冷静に考えると現状維持でネガティブな見通しという線だとは思いますが、格付け引き下げ懸念もそれなりにあることを考えると、現状維持ならばランド買いにつながりやすいという見方でよいと思います。
今週ですがあまり目立った材料も無く、チャートも、もみあいに入っていて方向感がはっきりしない状態と言えます。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
動きが少ないので期間を短めに表示してありますが、3週前の高値8.10と2週前の安値7.52との間で先週は半値7.81をもみあいの中心とした動きとなり、しかも週末の終値も同水準と今週も動きが期待できない印象です。
この3週間のレンジでフィボナッチの23.6%=7.65と78.6%(61.8%の平方根)=7.98をピンクのラインで示してありますが、今週も先週同様にこのレンジでの取引を継続しやすいと考えています。今週ももみあいとして、7.65レベルをサポートに、大台8.00をレジスタンスとする週を見ておきます。
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