オーストラリアの4Q 新規民間資本支出(3/1)
(今回結果)
豪州の新規民間資本支出は4Qで前期比マイナスとなりましたが、3Qは当初の+1.0%が+1.9%に上方修正されているので、4Qの実質は+0.7%とみてよいかと思います。
また、下図見ると2016年から徐々にですが、トレンドとして新規の投資が底打ちし、拡大傾向となっています。
新規民間資本支出(金額ベース)出所:豪州統計局
個別分野で指標の大きな要因として
左 機械・設備 右 鉱山関連
機械設備が2015年・2016年を同じ底として回復傾向に比べ、鉱山関連の支出はやっと下げ止まった程度となっています。(尚、金額は完全に逆転し、左が右を凌駕しています)
図は昨年11月の豪州中銀副総裁の講演資料(出所:中銀)で、同月3日付でレポートしたチャートですが、豪州の企業投資(継続と新規含め、かつ金額ではなく伸び率ですので必ずしも上記と一致しませんが)が同じ傾向で下落していました。底値でも米国やカナダ並みの水準ですから、今までの伸びが大き過ぎた反動ともいえます。
相場は発表前に0.7750〜60米ドル付近でしたが、発表後は数値悪化に0.7720米ドルまで売られています。指標は内容的にさほど悪くないですが、米国ドルが円を除き全面高になっているので、この地合いを背景に材料視されたと思われます。
この0.7750米ドルは重要サポートであり、それを切っているので、週末の明日までにその水準以上まで戻さないと、豪ドルは一段安になりそうです。
次のサポートは0.7710、0.7660〜70米ドルにありますが、既に61.8%(0.7740米ドル)の水準も下回っているので、このままの流れでは最大全戻しの0.75米ドル付近までの下値が視野に入りそうです。(3月1日12:45、1豪ドル=0.7728米ドル)
オーダー/ポジション状況
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