3. オーストラリアドル週報（2018年3月第一週）

オーストラリアドル週報（2018年3月第一週）

オーストラリア経済は世界経済が拡大基調にある中で、外需による貿易取引が順調で、国内においても安定的な雇用市場に支えられて消費もしっかりしており、

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オーストラリアドル週報（2018年3月第一週）

豪ドル/円、豪ドル弱気の流れ。短期的には今、来週中にも一旦底打ちか。

オーストラリア経済は世界経済が拡大基調にある中で、外需による貿易取引が順調で、国内においても安定的な雇用市場に支えられて消費もしっかりしており、緩やかか拡大基調を維持していますが、為替市場では2/2の米雇用統計発表後のドル金利の上昇、さらにはパウエルFRB議長が議会証言で金融正常化を継続する方針を示したことがややタカ派的と受け止められたため、金融政策格差、金利差拡大への思惑から豪ドルは対ドルで下落基調が続いています。また、対円でもリスク回避的な円買いの動きが強まっており、豪ドル/円相場も続落しています。

チャートを見ると、日足は、1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、この上値抵抗は86円台半ばにあります。また、2/2の陰線が88円を割り込んで新たな下落トレンドに入っており、この日足の上値抵抗は83.80-90にあります。84.50超えに日足の実体を戻せば日足の形状が安定して下値リスクが軽減されますが、86円台半ば超えで終えない限り、反発余地も限られ易く下値リスクを残すことになります。豪ドル/円の一相場から見ればこのラリーでの下値目途は浅い場合で82円台、深い場合でも80円台を大きく割り込まないと見ていますが、中期トレンドが弱いので反発に転じても、大幅な上昇にも繋がり難いと見られます。日足の上値抵抗は83.80-90、84.50-60に、下値抵抗は82.00-10、81.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は、85.01、86.94、86.59に位置しており、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

一方週足は、5週連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れを変えていません。また、この間に2月第2週の週足が、2016年6月に付けた72.53を起点とする長期的なサポートラインを下抜けたことや、86.84と86.01で収束する31週、62週移動平均線を下抜けて越週しており、中期トレンドにも変化が生じています。86.50超えで越週しない限り中期トレンドが豪ドル弱気の流れに入っています。また、2月足も安値圏で引ける大陰線が出ており、この足が84.15に位置する31ヶ月移動平均線を下抜けて越月しています。下げ余力を残した形で終えていることから今月も続落となる可能性が高く、80円方向への一段の豪ドル下落に注意が必要です。

豪ドル/円、豪ドル弱気の流れ。短期的には今、来週中にも一旦底打ちか。

豪ドル/円【週足】：（2/28現在31週移動平均線は86.84に、62週線は86.01にあり両者を下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れに入っている。）

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