NZ/円、上値の重い展開続く。76.00前後に強い下値抵抗あり。
NZ経済も景況感に大きな変化が認められず、経済指標からは悪材料が見当たりませんが、NZ独自の材料には反応が鈍く、2月からの米金利の上昇をきっかけに、NZドルは対米ドル、対円で上値を切り下げています。
チャートを見ると、日足は、1月23日に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れの中にあり、この日足の上値抵抗は79.80-90にあります。また、この間に2/7の大陰線が昨年11月に付けた76.10を起点として下値を切り上げて来たサポートラインを下抜けており、短期トレンドは新たな下落トレンドに入っています。この日足の上値抵抗は、78.80-90にあります。一方で、76.00前後には長期的な下値抵抗が控えており、一旦下抜けても押し戻される可能性が高く、これを守り切って反転への足掛かりとなる可能性を残しています。短期トレンドは79円台に日足の実体を戻さない限り、NZ弱気の流れにあります。日足の上値抵抗は78.10-20、78.80-90に、下値抵抗は76.00±10銭にあります。21日、120日、200日移動平均線は78.88、79.27と79.81に位置してり、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方週足は3週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れを変えていません。個々の足は下げエネルギーの強いものではありませんが、2月第2週の陰線が収束している31週、62週移動平均線を実体ベースで下抜けており、新たな下落トレンドに入った可能性が生じています。短期トレンドは79円台回復を見れば下値リスクが軽減されますが、81.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。76.00近辺には週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、これには一旦跳ね返される可能性が高いものの、守り切れずに75.50割れで越週した場合は73〜74円方向への続落に要注意。週足ベースで見た上値抵抗は78.10-20、79.00-10に、下値抵抗は76.20-30、75.60-70にあります。一方、2月足は安値圏で引ける陰線引けとなり、この足が78.28に位置する31ヶ月移動平均線を下抜け始めており、新たな下落リスクが生じています。75.70〜76.20ゾーンに月足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、75円割れで越月した場合は70円方向への一段の下落に注意が必要となります。逆に可能性がまだ低い状態ですが、81.50超えで越月した場合は、下値リスクが後退して中期トレンドをNZ強気に戻します。
NZ/円【週足】:(2/28現在31週移動平均線は79.29に、62週線は79.67に位置しており、収縮中の両者を下抜けて新たな下落リスクが点灯中。)
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