ユーロ軟調地合い続く
21日の東京市場でユーロはじり安に推移。特段何かの材料に反応している感じもないのですが、全般的なドルの買戻しの流れの中で、ずるずると地盤を失っていく感じの下げとなっています。
夕刻欧州勢参入後はやや下げ幅を広げ一時1.2308まで下落する局面もあり、東京時間19:30現在はユーロ安値権の1.2320レベルでの取引です。
夕刻発表されたドイツ、ユーロ圏の2月の製造業PMIは株安の影響か引き続き高水準ながらも軒並み予想を下回りましたが、直接の為替市場への影響は見られませんでした。
本日日経平均株価はドル円での円安基調もあり小幅に上昇して引けましたが、序盤欧州株はほぼ全面安の商状、米株価指数先物もマイナス圏と冴えません。
日足チャートでは比較的強いサポートと思われた21日線転換線、転換線、基準線等ことごとく下抜けてしまい、ユーロドルは調整どころか下降局面入りの様相ですが、週足で見る限りは未だ上昇局面の調整に過ぎずしばらくは様子見といったところでしょうか。
ただ、株と為替の相関性が失われ、各市場間での株価の連動性も今ひとつなくなっているこの状況は、以前の均衡点に戻る動きではなく新たな均衡点を求めて彷徨っているようにも感じられやや不気味です。このところ欧州の長期金利の上げが一服している中で米長期金利が更なる上昇を続けるベクトル差が両者の金利差がやや拡大している事も一因でしょうか。
一方でこの一週間は中華圏が旧正月であったというやや特殊な要因もあり、明日からあるいは実質的には来週からの中華系参加者の本格的市場復帰が株式市場や仮想通貨市場にとってリスクマネーの供給再開となるのかにも注意したいところです。
今晩この後は23:45に米国2月製造業・サービス業PMI速報値、24:00には米国1月中古住宅販売件数の発表がありますが、なんといっても明日日本時間未明4:00の1月のFOMC議事要旨に市場の注目が集まります。
何分本格的な株式市場調整前のFOMCの話でもあり、どの程度参考になるか疑問な部分もありますが、2.9%近辺で推移している10年もの米国債利回りが何かの拍子に3%に乗せる可能性も否定できず、明日の朝は要警戒です。
オーダー/ポジション状況
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